第4回公認心理師試験振り返り 問27

井上博文

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テーマ:公認心理師試験対策

第4回試験の振り返りです。

問27アルコール健康障害について、正しいものを1つ選べ。
①コルサコフ症候群は、飲酒後に急性発症する。
②アルコール幻覚症は、意識混濁を主症状とする。
③アルコール性認知症は、脳に器質的変化はない。
④離脱せん妄は、飲酒の中断後数日以内に起こる。
⑤アルコール中毒において、フラッシュバックがみられる。

正答は④です。
これは難問です。
①から⑤まで全部違う言葉が書いてあります。私なら気合いと勘と運に任せる問題です。①はビタミンB1欠乏と関連するので、違うのはわかります。②は微妙な言い方です。「主症状」が怪しいと思うのですが、厚労省のページによると、


多くの場合は、アルコールを中止ないしは減量後24~48時間以内に出現しますが、時には飲酒中に出現することもあります。また基本的にはアルコール依存症者に起こります。

具体的な症状としては、意識がはっきりしているにもかかわらず、実際には存在しないはずの「自分を呼ぶ声」や「自分について批評する人々の声」などが聴こえてきたり(幻聴)、またその声のために、「自分が殺される」とか「自分は狙われている」などと実際にはあり得ないことを確信したり(被害妄想、追跡妄想)します。

とあり、「意識混濁」はありません。
③アルコール性認知症は同じく厚労省のページによると、アルコールが原因だと考えられる認知症ということになりますから、脳に直接影響していることが考えられますので、「器質的」には変化があってしかるべきです。もしかすると、器質という言葉の意味も問われているのかもしれません。
④の離脱せん妄は「振戦せん妄」とも言うそうです。これは知りませんでした。
こちらの説明の通りです。言われてみれば、そうかなとは思えますが、実際に出会うとちょっと難しいと思います。
⑤はアルコール中毒の何のフラッシュバックかがよくわかりませんが、おそらく薬物のフラッシュバックとかけて出題されていると思います。いわゆるアル中の問題はいつ出てもおかしくありませんので、しっかり勉強しておきたいところです。


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