第4回公認心理師試験振り返り問24
前回の続きです。
問24学習者が自分の目標を決め、その目標を達成するために自らの計画を立て、実行段階で思考、感情及び行為をコントロールし、実行後に振り返り、自らの学習行動を評価するプロセスとして、正しいものを1つ選べ。
①観察学習
②自己調整学習
③認知的徒弟性
④古典的条件づけ
⑤有意味受容学習
正答は②です。
これは選択肢よりも問題文をしっかり見ないといけないパターンですので、基本的には知識問題ですので、知らなければ難しい問題です。まずは主語をしっかり見ます。主語が公認心理師の場合は、法律絡みのことが多いので、意識しながら読む必要があります。この場合は学習者ですので、ブループリント の⑧学習及び言語の箇所と想定できます。ただ、ブループリントの勉強だけでは厳しいように思えます。また「学習者が自分の目標を決め」「自らの計画を立て」など、主語に揺れがないところが特徴です。観察学習は、観察する人が模倣するとか、ありのまま学習するとか言われますが、「自分で自分の目標を決め、計画をたて」とはなじまないように思えます。とすると③もなじまなないように見えます。④「条件付け」は何があっても覚えておかねばならない用語ですので、私が言うのもなんですが、間違えたくないものです。 ⑤は、暗記学習と対であると、言われてみると、わかるのですが、日本語力だけだと、本番で瞬時にわからないと選択肢から消せないかもしれません。ただ、この問題を長々書いたのは、冷静に日本語を読めば、知らないまでも②を選ぶことは不可能ではないと思ったからです。
問25学校心理学における心理教育的援助サービスの考え方について、最も適切なものを1つ選べ。
①心理面の援助を中心に行う。
②スクールカウンセラーが単独で援助する。
③スクールカウンセラーに援助を求める子どもを対象とする。
④非行をする子どもなど、援助ニーズの高い子どもを対象とする。
⑤スクールカウンセリング活動は、学校教育の一環として位置づけられる。
これも知識問題です。日本語だけで確実に取れる問題ではありません。おそらく日本学校心理学会に関係する先生が作った問題ではないかと想像しますが、これを知らないと確実に正解は取れないかもしれません。正答は⑤です。私には難問でした。あえて、選択肢を減らせるとすれば、チーム学校という言葉は、公認心理師試験においては基本用語になりますから、②は消せるのだろうなと推定できます。①心理面の援助を中心に行う、は、「中心」が抽象的なので、外せそうです。④は、難しいのですが、「非行をする子どもなど」「援助ニーズの高い子ども」とありますが、「など」はちょっと引っかかります。対象は子どもだけかどうか、と言われると、違和感があります。結果論を言えば、「すべの子ども」が対象だそうです。私は知りませんでしたが、仮にそれを知っていたら③も消えますが、知らなかった場合、③④⑤の決め手を欠きますが、③と④が並びたたないことに気付きます。勘でどちらかを選ぶと、残念でした・・になります(なりました)。実はどちらも違う・・⑤を選ぶのも結局知識ですから、これは難問かと思います。
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