いわゆるポスドク問題
京都コムニタスでは、そろそろ次年度受験を目指す生徒さんを迎えつつ、説明会や体験授業が行われています。今はオンラインで説明会も体験もできますので、全国から参加していただけます。しかし、時代はどうあれ、やはり新しく説明会に来られる方、特に臨床心理士指定大学院受験を初めて決意された方がまず悩むのは研究計画書です。公認心理師は必要単位に研究が含まれていませんので、研究実績のほとんどは、臨床心理士指定大学院に丸投げされていると言っていいでしょう。その善し悪しは今は問いませんが、これからも臨床心理士指定大学院は、研究計画の要求はむしろ厳しくしていくのではないかと予想しています。また実際に今年の各学校の面接は、研究計画に関する質問に多くの時間が割かれているケースが多かったという印象があります。
というのも、今年の第3回公認心理師試験の結果までが出たことで、経過措置期間は残すところあと2回になります。そうなると、その後の社会人からの公認心理師取得者は極端に減ってくることは間違いありません。学部の単位がないと、その時点で公認心理師になることが極端に難しくなるからです。だから、他学部出身の社会人は学部からやり直す必要があります。編入も今のところ、明確に対応しようとしている学校はほとんどないと言っていいでしょう。また編入したとしても3年はかかると考えて欲しいと、いつも言われます。となると、社会人が公認心理師資格を取得しようと思えば、学部1回生からやり直さないといけなくなる確率があがるということです。だから公認心理師法に沿ったカリキュラムは、社会人よりも18歳からの学部生からスタートすることを想定していると言えます。
今のところ、まだ明確ではありませんが、公認心理師は、実習の関係上、学部の指定された単位を取得できれば、受験資格を得られるかというとそうではありません。将来のBルート、今のFルートの実習施設は、以前にも述べましたがこのページに記載されている9つ施設のみです。いつまでこのままかはわかりませんが、このルートは現実的でないことは確かです。したかって、将来のAルート、つまり学部の単位を取って卒業したあと、大学院に行くルートですが、大学院では450時間の実習時間が課せられています。これだけ実習させるのは大変なことです。学生数の多い大学院でこれだけの実習時間を確保するのは至難です。そのため、公認心理師の単位を取得できる人を選抜するという動きの大学もあります。この選抜を、試験を行うという大学、学部の総合点で判断するという大学、卒論で決めるという大学、研究計画書で決めるということを検討している大学があるという情報まではつかんでいます。もちろん、現段階では検討中ということになりますが、遠からず決まってくると思われます。いずれにしても、学部で研究についてしっかり学んでおくことが重要になるということです。しかし、公認心理師法は、卒論も修論も必要要件には入っていない以上、研究能力はある程度自分で習得する必要があります。
その意味でも当塾では、これまで以上に研究計画作成に力を入れていこうと考えています。
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