今年の4月の勉強方法(続)

井上博文

井上博文

テーマ:勉強方法

前回の続きです。東京は大変なことになっています。やはり人口が密集するところが感染爆発が起きやすいということなのでしょう。だからといって、今、東京から地方に移るのも危うい状況です。都市部の人は動けない状況がしばらく続くようです。いずれにしても、医学的なこと、社会学的なこと、公衆衛生的なことなどなど、わからないことだらけですので、適切な情報を収集することと、たくさん読みこなすことが今必要なことです。

私としては、ここのところ、教育関係筋からいろいろ情報を聞いていましたが、教育現場は混乱しています。そもそも3月に学校を止めたわけですが、ここに来て、学校を始めるかどうかは、自治体に任せるという、意味不明な方針にもならない方針が諸悪の根源です。「始めて大丈夫なのか?」という問いには「万全の態勢で」と答えになっていない答えを返さざるを得ない現場関係者にむしろ同情します。学校側としても、「始めて欲しい」と言う声と、「始めてくれるな」という声に板挟みになって、本当に困っていると聞きました。これ以上学校を止めてしまうことは、様々な弊害をきたすという判断もあれば、とてもじゃないが、学校を再開できる状況ではないという判断もあります。もちろん、何が正解かは誰にもわかりません。私個人は都市部では、4月中は難しいと見ていますが。いずれにせよ、医療と同様、教育も崩壊させてはなりません。学校の先生をはじめとする関係者が感染しても生徒が感染しても、学校は機能を失います。

大学の場合、半期15回という回数は維持せよと、そして、そのやり方は各自で工夫せよとのお達しで、もう滅茶苦茶な状況です。役所をはじめとする指示系統が機能を失っており、誰も責任をとらない政権の末期にこんな不幸な状況に追いやられるのは、当然の結果とは言え、あまりにも不幸です。

私が非常勤を務める大学では、遠隔授業の可能性について言及がありました。せっかくのネット環境ですから、これを進めるのはとても良いことだと思っています。今の大学の持つ機能ならば、これは少し時間をかければ、システム構築をすることは、技術的に可能になると思います。もちろん、本来は対面で授業をすべきというのが私の持論ですが、こういった時には柔軟性も必要です。ただし、これをやってしまうと対面授業の意義が問われたり、非常勤講師の不要論が出ることは必至ですので、死活問題になる人は一定の覚悟が必要です。大学のあり方が良い方向にも悪い方向にも大きく変わることは間違いありません。

ただし、意外と機械操作については、若い人も嫌がる人が多く、これを機に勉強をすることは必要なのかもしれません。今時は、パソコンを立ち上げるのがめんどくさいという人もたくさんいます。そのため、自分のパソコンを持っておらず、スマホでレポートを書く人も少なくありません。一方、教育機関の場合、やはり教育の不均等があることは望ましいことではないので、ネット環境の整っていない人をどうするか、講義の進め方をどうするか、などなど、運営側にも課題は山積です。

年度末が近くなり、世の中がオリンピックを意識したり、新しい環境に移ろうという時に、急に降ってわいた危機であり、しかも当初は私にも言えることですが、それなりに軽く考えていた部分があります。著名なタレントが亡くなったり、スポーツ選手も感染したりして、このウイルスが無差別であるという当たり前のことを、今更ながらに見せつけられて、当事者意識が高まってきている状況だと思います。今は突っ込みどころ満載の政治に期待しても意味はありません。また、この期にに及んで自分の権力維持にしか興味のない愚か者に愚か者と言っても、今は溜飲さえ下がりません。各自が当事者意識を持ち、何か新しい手段を作り、このウイルスが収束するまで適応できる環境を作り、適応して、可能な限り感染者を増やさないようにするための工夫を考えることが、今私たちが学ぶべきことなのだろうと思います。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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