認知症
北海道試験問32
知能とその発達について、誤っているものを1つ選べ。
当然のことですが、「誤っているものを1つ」ということは4つが正しいことを言っていますので、こういった問題は、非常に勉強になります。ただ、本番は難しいです。疑心暗鬼になって、迷って間違えるというのが常です。だから迷わないだけの知識を身につけておきたいところです。
この問題は知能と発達です、ブループリントでは、大項目12の発達の箇所です。中項目が5種あり、かなり大きなトピックになっています。そのため、発達心理学というカテゴリーで勉強するのが妥当です。
選択肢は以下の通り。正解は③です。
① 知能指数とは一般的に「精神年齢÷生活年齢×100」の値を指す。
これはブループリントにも出ていますが、しっかり覚えておかねばならない概念です。
② 流動性知能は主に神経生理学的要因の影響を受けて形成される。
当塾の解説に沿えば
「流動性知能とは、経験や教育といった文化的要因とは相対的に独立に、神経生理学的な要因に影響を受けて形成される知能のことである。新しい場面への適応が必要な問題解決、情報処理の速度や能力に関連し、図形の関係や文字の系列についての推理、記憶容量等に関するテストによって測られる」
③ 知能は全般的に青年期前期にピークに達し、その後急速に衰退する。
よく見ると明らに違うようにも見えます。青年期前期をいくつに定めるかにもよるかもしれませんが、「急速に衰退」されると、かなり問題が多くなると思いますから、かりに急速に衰退する時期があるとするならば、その直前をわざわざ青年期前期とは定めないでしょう。
④ 結晶性知能は主に経験や教育などの文化的要因の影響を受けて形成される。
当塾の解説に沿えば
「結晶性知能とは、経験や教育といった文化の影響によって形成される知能のことである。これまでの経験によって蓄積された知識を反映するもので、言語についての高度な理解が必要な語彙や読みのテスト、経験に基づく評価を必要とするような社会的関係に関する問題解決等によって測られる」
⑤ 知能の発達曲線は横断研究と縦断研究のデータで大きく食い違うことがある。
これは研究法のトピックでも知っておくべきことですが、R. B. CattellとJ. L. Hornといった研究者の名前とその研究内容を知っておいた方が良いと思われます。
特に流動性知能と結晶性知能もあわせて覚えておくのが良いでしょう。
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