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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

大学教育とは何なのか(続)

2019年1月24日

テーマ:大学院に行くメリット

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

前回の続きです。東洋大学で「学生が、元政治家の教授を批判するビラをまき、立て看板をたてたとのことで、退学が検討されているということです」と書きましたが、東洋大学がホームページにその件について見解を発表しています。

この度の本学内での無許可の立看板設置については、下記<<参考>>のように、学生に配付し周知している『学生生活ハンドブック』に禁止行為として記されており、立看板の撤去とビラ配布を止めるよう当該学生に対し指導いたしました。

→とありましたが、ここで「参考」として記載されている内容と、ご本人がフェイスブックで大学当局から言われたことが異なっており、違和感を覚えます。

その際、事実確認と禁止行為に関する説明を行いましたが、一部ネット等で散見されるような当該学生に対する退学処分の事実はありません。本件に関して、所属学部では退学としないことを確認しております。

→退学処分が行われたという見解(おそらく誤解)はネット上にもあまりなく、私も「退学が検討されている」と書きましたが、意図的に論点をスライドさせているのでしょうか?ご本人は「立て看&ビラ撒きへの取り調べに対して、東洋大学の学生部の人間から退学勧告されたのは本当です」と書いていますので、退学勧告はなされたとみるのが妥当でしょう。まぁ、そう言うと「退学勧告の定義」などとなるし、「見解の相違」などとご飯論法がはじまるでしょうから、これ以上、この問題を引っ張らない方が、双方にとって良いことだと思います。
少なくとも退学にはならないと学部が決めたのなら、それ以上の不利益がなければ、問題を収束させることの方がご本人にも良いことだと思います。

それでも、大学のこういった対応は、あまりにも残念です。大学で言いたいことを学生が言えない、言うと、「性行不良」「本学の秩序を乱し、その他学生の本分に反した」と、法の拡大解釈を用いて、力で圧する姿勢を大学自体が隠そうともしなくなっています。秩序を乱したというのは、誰が決めるのかもわかりませんが、これはパワハラとは言わないのでしょうか?北方領土、沖縄、勤労統計不正、メディアは何も踏み込んで報じませんが、多分、この問題も深くは報じないのでしょう。

せめて、大学だけは言論の自由を守り、学生が良い言論を適切に発信できるように指導していって欲しいものです。


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