こんな時こそ心理職の方々は情報発信しましょう
第一回公認心理師試験が終わり、私たちも概ね問題分析、解答、解説の作成が終わりました。次年度は、それを踏まえた模擬試験と講座を作っていくために、今講師陣が準備中です。最近よく質問をいただくのが、どのような教材を使えば良いのかというものです。できれば、是非とも京都コムニタスのものを使ってくださいと言いたいところですが、それはともかく、2018年は、たくさんの公認心理師という名前を冠した書籍が出ました。私自身すべてを網羅できたわけではありませんので、どれが良くて、どれが良くないかを言える立場にありません。ただ、確実に言えることは、公認心理師の幅の広さに対応する教材が良いものだという判断基準は適切だと思います。
私の考えでは、教材は二種に分類できると思います。一つは、大学等で実施される科目名に基づいて、試験ベースではなく、教育ベースの教材です。これは今の学部一回生が五年後に大学院を出て受験するころには大いに有用になるでしょう。もう一つは、直近の公認心理師試験に対応する教材です。もちろん、両者に共通点は多いわけですが、後者の方は、可能な限り試験問題を想定して作られたものですので、少なくとも次年度受験する方々は後者の方が適性が高いと言えるでしょう。
次に重要なことは、全科目に対応しているかどうかです。上記の前者の方は全科目に対応はしますが、公認心理師試験対策とは必ずしも言えませんし、それを意識して作られているわけではありません。一方後者の方で、全科目対応した第二回公認心理師試験対策に教材が現時点であるかと言われると、寡聞にして知りません。しかし、ある意味では当然のことで、このような教材を作るには、2018年9月9日のテストと12月16日テストの両方を踏まえ、かつブループリントも加味する必要があるからです。12月16日テストについてはまだ結果が出ていませんので、手探りの部分も多く、今しばらく時間がかかるでしょう。
もう一点重要なポイントになるのは、第一回試験で大いに話題になった事例問題です。これは教材作成をする人たちを大いに苦しめることになります。私たちも苦しんでいます。というより、古宮昇先生にあまりにも大きなご負担をかけております。でも、プロ中のプロが作る問題はとても素晴らしいものがあります。
私が考えるところとしては、ブループリントも含めて、例えば「虐待」「不登校」などの単発情報の理解だけで解ける問題よりも、事例問題に力を入れるという宣言があったように、例えば「不登校になった要因に虐待が疑われる」といった具合に、複合的に複数の情報を合わせた問題に対する対策が必要になりますが、その基準はやはり、2回のテストに基づくのが良いと思われます。過去問分析といえばそうですが、問題にこだわるのではなく、「出し方」に注意を向けるのが妥当だと考えられます。どの分野の文脈で捉えるかによって、解答の出し方も変わってきます。まずはできるだけ広くカバーすることを心がけましょう。
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