本当に強い大学

井上博文

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テーマ:大学院に行くメリット

週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2017が出ました。


正直、何をもって強いとするのかがよくわかりませんので、私はこういった企画には与しません。この雑誌も、はっきり言って、大学の広告にすぎず、見るべき点は少ないと言わざるを得ません。
近年、大学は過渡期に来ていると言われており、少子化時代を大学がどう立ち向かうかは、国家的課題と言って差し支えありません。しかし、人文社会系分野存続が危機になったり、LだGだのと大学を分けたりと、この国の大学の在り方は、大いに混乱しています。またこの記事によれば、この10年で、日本の大学は先進国の中で唯一論文数が減少しているのだそうです。なぜ減少するのかという問いについての答えは明確で、大学の先生の在り方に問題があるのです。まず専任教員が忙しすぎるのです。だから、研究に手がまわりません。授業、会議につぐ会議、事務作業、推薦書などの手配などで、忙殺されてしまっているのです。また非常勤講師はというと、生きることで精一杯であり、研究に力を注げる人が一部の限られた人だけです。違った形で人生に忙殺されているのです。こんな忙殺されている教員しかいない大学は、今やどこでも同じで、余裕のある大学を探す方が難しい状況です。この上、まだ強くなれと言われても、大学の先生も限界いっぱいだと思います。強い大学を作りたいなら、そろそろ研究にウエイトを置いた教員と、授業や育成にウエイトを置いた教育にわけて、教育の雑用を減らすことを実行していかないと、大学は肥大化だけは続き、自重を支えられなくなってしまいます。強い大学などこの国からなくなってしまいます。
本当に強い大学とは、国を騙る役所に振り回されず、独自の方法で研究にせよ、その他専門能力を鍛え上げた人材を生み出せる力を持つ大学です。そしてその人材が、大学やその大学を支える地域を支えるような循環を作れる大学と言えます。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

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