チベットの仏教世界展に行きました
日本人の日常生活の中に仏教用語は数知れずあります。例えば「掃除」や「大丈夫」などは典型でしょうし、誤解されたもの、徐々に意味が曲がっていったものなど、実に多様です。先日、「くしゃみは仏教語なんですよね」という質問?を受けました。私の中では、仏教経典の中にくしゃみが出てくることは知っていましたが、日本語のくしゃみが、そこに語源があるということはあまり明確な知識を持ち合わせていませんでした。ネットレベルでは、よく「クッサメ」「クサンメ」がくしゃみの語源だと書いてあるのを見るのですが、それもそれ以上、真面目に見たことはありませんでした。そこで、パーリ語辞典で調べてみると(とりあえずパーリ語辞典を引く癖があります)、khippatiという動詞がくしゃみをするという意味であります。そこでサンスクリットではどう言うかも併せてみるのですが、kşipati(カタカナ読みは、「クシパティ」くらいでしょうか)と書いてあります。はき出すくらいの意味もあります。ただ、この単語は「投げる」といった意味もあり、微妙に違うような・・クッサメには遠いような・・で、もう少し、梵英辞典でさがしてみると、kşautiでくしゃみをするという動詞の意味がありました。「クシャウティ」くらいで読むのが妥当でしょうか。これは確かにくしゃみのように見えます。ここから、過去分詞や名詞に変化していったのかもしれません。
このように語源を探してみると、意外なつながりが見えることもあります。また、これを足がかりに、様々な方向に展開することもできます。つまらないことと決めてしまわず、ちょっと深く入ってみると、面白いことは、その中にこそあると思います。
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