学生のうちにやっておけばよかったことは何ですか?
東京都知事が毎日批判にさらされています。なぜ、都民の理解を得られないのか、という記者の質問に対して、「学者出身だから、生意気なことを言っているように映る」という回答をしたとか。確か、国際政治学者を名乗り、東大助教授まで務めた方だったと思いますが、「さらば東大のアホどもよ」と言を残して去ったとされています。それを売りにして芸能人さながらに稼いできた人物です。傲慢だとか生意気に映るのだとすれば、それは彼の人格の問題で、学者であるか否かは一切関係ありません。ほとんどの学者は謙虚であり、傲慢な態度を取る人はごく少数です。嘘をついて他人の誹謗中傷をする人も、この少数の一人ですが、この人も学者出身の類で、学者を語るには足りません。
ちょうど『1万人を見てわかった 起業して食える人・食えない人』という本を読みましたが、非常に共感できる本でした。
その中の一節、食える人は「高学歴だったことを忘れている」というものがありました。成功している起業家のなかに、高学歴を売りにする人はほとんどいないとのことです。私の経験でもそうです。「何故なら彼らは「いま」を生きていて、「過去」のことは気にしないから」だそうです。仕事をしてうまくいくかどうかは、学歴では決まりません。確率として高学歴の方がうまくいく可能性が高いというものは、必ずしも否定しませんが、例えば、東大と京大ではどちらが成功するかと言われても、答えようがないはずです。
いつまでも過去の学歴にこだわり、自慢しているような人は、起業してもやがて表舞台から消えていくそうです。間違いないと思います。「起業してうまくいくのは、たとえ自分が高学歴であっても成功している人から貪欲に学ぼうという姿勢がある人」です。これも全くその通りだと思います。「うまくいかない起業家は、相手を学歴や経歴で判断しがち。そういう人はプライドが高いので、人がどれだけ助言やアドバイスをしても、素直に受けとならい」。これもまったくその通りです。
この本の理屈を借りれば、普通の学者は、程度の差はあっても、起業して食える人と同じです。東京都知事は、食えない人と同じです。このままだと、これまで手に入れた富や名声をどんどん失っていき、罵声と嘲笑だけが残るでしょう。学者出身であることは、今の彼の人格と状況に何の関係もありません。
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