塾資源は生徒と講師です
私たちのような塾や予備校は、大学受験や高校受験の予備校とはかなり趣が異なります。一番大きな違いは、大人への教育であるということです。決して子どものための教育ではありません。これは必ずしも年齢だけを指しているわけではありません。年齢を重ねても大人になりきれない人はたくさんいます。50歳を過ぎて、何の根拠もなく、嘘をついて、他人を誹謗中傷する人もいます。もちろん、当塾を出た人にはそんな人にはなって欲しくはありませんし、そんなことは一切教えていません。大人として、バランスの取れた思考ができるようになることを意識して教育をしているつもりです。それには素朴な疑問を持って、それについて、偏りのない意見とはどんなものかという情報集めをする習慣を身につけることも大切です。例えば、先日から話題と議論がたくさんでている「保育園落ちた云々」のトピック。あれで、多くの人が国会前でデモを行いました。ある精神科医は、「私には子どもがいない、でも保育園落ちたのは私」といったことを言っていました。一方で、東京都が、高校跡地に、外国人学校を作るということで話題になりました。ここは、保育園を作るように要望が出た土地でもあります。不思議なことにここでデモ行進をする人はいません。都庁前で叫ぶ人もいるような報道は寡聞にして知りません。不思議です。何が起こっているのでしょうか?国会前でデモをした人は、案外、保育園を増やすということに関心がないのかもしれません。保育園を増やすことを大切なことと考え、それを合理的な方法で調査を尽くし、保育士の給与問題などの問題をクリアし、合理的に保育園を増やす方法を提案することを論じていくことが、研究者の仕事のはずです。
これは一朝一夕でできることではなく、長期プランが必要です。例えば虐待問題に関する研究、不登校に関する研究でも同じことです。長い目で見る視点が必要です。このような意味で、京都コムニタスでは合格した後を見据えた教育をすることを考えています。入学して終了ではなく、その後どれだけの成果をあげられるかがむしろ問われていますし、入ってから何もできないと、基本的に二年間しかないため、何もできずに終わってしまった、という話もよく耳にします。やはりある意味、人生の中でも極めて重要な二年間になるはずですので、いかに充実した生活をするかが分かれ目です。私たちは、塾生が大学院を修了してから、塾に来てくれて、すごくいい二年間が過ごせたと聞くと、本当にうれしく思います。自分に合った大学を選ぶことも大切ですが、やはり、しっかり鍛えてから入学した方が、納得のいく時間が過ごせると思います。
昨日も大学院を修了したばかりの生徒さんが、訪ねて来てくれました。皆さんきらびやかな活躍をしてくれています。進路先で成果をあげられる人をこれからも育成していきます。
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