学生のフリーエージェント
直球の質問を受けました。ありそうでなかなかない質問です。私なりに頑張ってお答えしました。当然ですが、私はこの種の入試において、塾に行ってよかったと言ってもらえるだけの教育をしているつもりです。ではどうすれば「塾に行ってよかった」と言ってもらえるかが、私たちが提供する教育のポイントになります。
もちろん、学科の能力向上は利点の一つですが、これは当然のことです。いわゆる効率を考えて、短い期間で大きな成果を出せるようにすることは重要なことではあります。しかし、私たちが手掛ける受験はフィギュアスケートと同様、技術だけではなく、審査員の主観にしっかりと訴えかけることも重要な要素です。学科の点数がこの種の入試の全てと考えるのは、スピードスケートの選手がそのままの姿で、フィギュアスケートのリンクに立つのと同じくらいの違和感があるということです。そのためのコーチングは、私たちの最大の見せ場です。
それとは別に生徒の方々が、塾や予備校を探す際に何を求めているかも重要ポイントです。私たちは、この二点を踏まえておく必要があります。こういった時にはまず最大結果から見ます。一般的に予備校の役割は「合格を勝ち取ること」すなわち「合格できる着順に入ること」に集約されます。これは間違っていないと思います。いくらい綺麗なことを言っても、合格しなければ意味がないからです。しかし、京都コムニタスは、合格することは前提として、合格後、進学した先で納得のいく、あるいは満足できる生活ができる、あるいはすぐに戦力になる、こういった人材になれるように教育をすることを重視しています。とにかく、「合格すること」よりも「入学してから」の方がはるかに重要なのです。大学院の先生方もその点を重視しておられます。だから面接でも「入ってから何がしたい?」ということを、常に前提として質問されます。「かりに合格できたら」という消極的前提ではないのです。相手方が何を考えているかというポイントがズレていると、合格という結果にさえつながらなくなってしまいます。こういったズレをなくすことができるのは塾にいく利点の一つです。
もう一つあげると、抽象的な言い方ですが、「足場の提供」です。この「足場」の意味は複数あります。まず、例えば、心理学を初めて勉強した人は、その壮大な体系に触れると「何からしよう」「どこまでできたらいい」といった不安にかられます。宇宙空間に放り出されたような気持ちになると言っても、過言ではないでしょう。ここで折れてしまうと、それで諦めてしまいかねませんので、私たちはまず足場の提供を行います。足場があるだけでもどこから始めればいいのか、最低限何がわかっていないといけないのか、ということにつながり、文字通りそれを足掛かりに勉強を進めることができます。
また、別の足場としては、自習の場でもあります。最近は地域の図書館では自習がしにくくなっており、意外に勉強できる場がないのです。スタバなどで勉強をする人が増えていますが、動きがかなり限定されます。大学受験であれば、決まった参考書だけあれば、それに集中すればいいのですが、大学院の場合、かなりの書籍や論文、辞書が必要です。カバンに入れて、持ち運びできる量は限られます。塾であれば必要な機材はだいたいそろっています。当塾であればネット環境がありますので、塾生の方々は自由に使って情報収集することができます。
他にもたくさん塾の利点はあります。関心のある方は、是非お問い合わせください。
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