神戸市看護大の助産師養成が大学院に移行します
最近話題の書籍です。
教育に経済学的エビデンスをもたらしたところに
本書の特徴があります。
この国では、非常に斬新な取り組みです。
教育を数値化することに対する嫌悪感のようなものがあり、
あまりこういった研究は、これまで受け容れられなかったように思います。
しかし、今はエビデンスベースの時代です。例えば教育政策を
エビデンスに基づいて作成するのは合理的です。
私が面白いと感じたのは、
子どもにご褒美を与えるとき、テストの点数が良かったときに
与えるのか、本を一冊読み切ったときに与えるのか、
どちらが良いのかという問題に対して、本書は明確に
後者を支持している点です。理由も明確で、後者は方法が
はっきりしているからです。結果だけでご褒美を与えることは
次への改善点が見えず、長い目で見ると、あまりよい結果を
もたらさないということのようです。
そんなこんな成果が非常にわかりやすく書いています。
ただ、私は主観的かもしれませんが、全面的に納得するわけではなく、
説得されない面も多々ありますので、やや批判的な目で見ると
より面白く感じられました。
新しい分野ですので、手に取ってみる価値はありです。
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