学生のうちにやっておけばよかったことは何ですか?
パキスタン人のマララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞に際した
スピーチが話題になっています。彼女は、自分を「子ども」と位置づけて
話していますが、それでも17歳という若さで、こんなに深いことが
言えるのかという驚きとともに、私たち日本人も、よく目を向けておく
必要があると感じました。聞くだけで全部理解するのは難しいので
読むとその深さに触れることができます。
和訳全文
「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」
というテーマで話されたということですが、これだけではなく
もっとたくさんの内容が含まれています。
イスラームに対する悪いイメージが形成されて久しいですが、
当然ながらイスラーム自体に問題があるのではなく、それを極端な形で
利用しようとする勢力と、歴史的にイスラームと対立してきた周辺の
宗教や国家との複雑な状況全てが、複雑に絡み合って、今に至っています。
「なぜ「強い」といわれる国々は、戦争を生み出す力がとてもあるのに、
平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。
なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。
なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか」
この問いかけに大人は答えないといけないはずですが、
平和憲法をうたっているこの国の人々でも、これに答えることができるような気がしません。
700も大学があるのですから、何のために教育があるのか、私たちももう一度考える
必要があります。700が多すぎるのか、地方が衰退しているからなのか、
改革案として、LだのGだのと言いますが、必要に迫られたら、戦車を作る教育をするならば
マララさんの思いは届いていないのでしょう。
先の選挙で当選した改革好きの政治家は、改革より先にこういった声に耳を傾け、
目を向けるべきでしょう。そういったことができない政治家は、堂々と女性蔑視発言をしたり
逆に触れて女性が輝く社会などと言ったり、あるいは民族差別発言をしたりします。
こういった政治家は、彼女が言うテロリストとさほど大きな違いはないと思います。
改革だの革命だの言うのは簡単で、大事なのはその後です。
多様な観点からの教育が偏った思考からの脱却をはかる最上の方法であることは
間違いありません。それによって自分とは異なるものを認め、自分もその枠にはめる
努力をして、理解し合うのは、言うのは簡単ですが、行うのは難しいものです。
教育はその最短距離を示してくれるものでもあるのです。
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