新団体?3

井上博文

井上博文

テーマ:REBT 論理療法


日本REBT 協会について、私が問題と考える点をもう少し
述べます。まず名称ですが、元々REBT の和名は混乱が
あったものの、現在、日本国内では國分康孝先生がつけられた
「論理療法」がやはり多く使われています。仏教の
研究者である岡野守也先生もしばしば論理療法を
使っておられます。それを前回述べたような理由で
日本人生哲学感情心理学会に思いきって名称を変えたのです。
そしてそれに伴って資格名もREBT 心理士に変えたのです。
ですから国内に日本人生哲学感情心理学会以前にREBT という
名称を使う団体は、私が知る限りなかったと思います。
そうすると、日本REBT 協会は論理療法という一般化された
呼称を用いないという「理念」を明確にすべきです。
発行資格名も同様です。今のところ、REBT セラピストか
REBT カウンセラーの候補を多数決で決めると述べていますが、
REBT 心理士とあまりにも類似しており、この点については
かなり問題があると考えます。仮にこちらがクレームを
つけたならば、他の資格も似たような名前をつけている
じゃないかと強弁するしかないのではないかと思います。
もちろん他の資格名がどういう状態かなどは、何も関係
ありません。後発側のモラルと理念が問われると思います。
また研修のやり方も、あまりにも日本人生哲学感情心理学会
と類似します。入門コース、ベーシックコースは名称が
重なります。またそのコース終了すると、こちらは
REBT 心理士補という資格ですが、日本REBT協会は
准 REBT カウンセラーとなっており、ここまでくると
ちょっと呆れます。
やはり、REBT を名乗る以上、菅沼先生をはじめとする
先人の大変な苦労を、そのまま使用するのはいかがな
ものかと思います。お互いに切磋琢磨できるような
関係であるなら、REBT の裾野を広げたいという菅沼先生の
理念とも一致しますので、むしろ歓迎すべきでしょうが、
徒に混乱をもたらすようなやり方には全く賛同できませんし、
私個人としては、強い不快感を抱きました。
ただし、最初にもお断りしましたが、今回の三回のコラムは
日本人生哲学感情心理学会の意思は全く反映されていません。
遠く離れた京都から私個人の意見として書きました。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

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井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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