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コラム

矛盾する科学からの問いかけ

2021年9月15日

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

皆様は科学を信じてやまないと思いますが
果たして科学が問いかけているものは本当に全て正しいことなのでしょうか?

比較的新しく使われるようになった言葉で
科学の分野でも「エビデンス」ということを言われるようになりましたが
エビデンスには根拠や証拠といった意味合いがあります。

つまり科学的根拠に基づいたといった用途として使われ
科学によって解明された事実(真実)であり
科学の正しさを証明するものであるという意味でも使われています。

科学が正しいかどうかといったことを言いたいわけではないですが
ここで考えてみたいのが
未だ科学の力を持ってしても解明されていない事実もあれば
科学には(むしろ科学によって)矛盾も生じるということを忘れてはなりません。

では科学が生む矛盾とは何でしょうか?

例えば現在(2021年9月時点)流行中の新型コロナウイルスによるコロナ禍ですが
感染症対策として消毒・除菌の徹底や、マスクやソーシャルディスタンスなどの非接触について
感染拡大を抑えたりウイルスの蔓延防止には正しい対策ではあるかもしれませんが
何でもかんでも細菌やウイルスを除去(殺菌)し、そうした徹底除菌による環境の無菌状態が続けば
人類の未来は結局はウイルスに抵抗を持たない、無免疫力の非力な存在になってしまうでしょう。
(人類全体の免疫力の低下によって、結局はウイルスに対して抵抗できなくなる)

現時点における感染症対策のエビデンスとしては正しくても
ではそうすることが将来に向けても本当に正しい感染症対策になるのかと言えば
決してそうではないということが言えると思うんですね。

ですので私が申し上げたいのは、科学が矛盾しているということではなく
科学が私たち(自分たちの行い)に対して矛盾を問いかけているということです。

あなた方が信じてやまない科学のエビデンスに則った行動は
果たして本当に正しいことなのか?

今わかっている限りの正しい(とされている)行動を取ることは
本当に正しい行いであり
将来に向けても正しかったと言える行動なのかどうか?

今まさにそんな科学のエビデンスとじっくり向き合って
考えていかなければならないと考えます。

科学の知見、それこそエビデンスによって現在私たちがやっていることに矛盾が生じてしまう。

つまり感染症対策のための対策が
長期的にはますますウイルスに抵抗できなくなってしまうという事実を生み出してしまう。

このような矛盾を科学は提示しているわけですが(問を投げかけている)
では私たちは自分たちの信じる科学とどう向き合い
科学の何を信じて取り組んでいけば良いのでしょうか?

ただ考える材料の一つとして私が言えることは
科学は常に正しいと思い込んで結果的に道を踏み外してしまうことのないように
今言われてることだけを真に受けて自分で考えることをやめ
自分の人生(生き方)まで科学に委ねないことでしょうか。

核のゴミ問題にしてもそうですが
私たちが信じて疑わない科学の力を過信して
自らコントロールを失うことにならないように願うばかりでございます。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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