「二酸化炭素排出ゼロ」はほんとに実現可能なのか? ~脱炭素の夢と理想と現実問題~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

脱炭素や二酸化炭素排出ゼロといえば聞こえは良いですが
そんな理想の自然環境(温暖化対策)を実現するために実際の取り組みとなれば
これは自然エネルギーといった再生エネルギーだけでは不十分ですから
やはり原発の力に頼ることになるでしょう。

ということはつまり、原発の再稼働を容認することになりますし
そうなればメルトダウンのように原発事故などの懸念と
核のゴミ問題といった負の遺産問題が浮上してくるわけです。

聞こえの良い言葉に理想という幻想を抱くのは構いませんが
いざ実現しようと思えば様々な問題が生じることを忘れてはなりません。

ことはそう簡単ではないということ。

脱炭素と宣言したり目指すだけなら簡単ですが
実際取り組んでいこうとすれば実現に向けては困難ばかりであり
そう容易く実現することは難しいでしょう。

言うは易く行うは難しといったところでしょうか。

実際問題現状での再生エネだけでは足りず(供給が追いつかず)
引き続き原発に頼るということ考えていくときに
先程の原発事故や核のゴミ処理の問題はどうするのかといった問題が出てくるわけです。

ご存知のように核のゴミは家庭ごみのように焼却して処分できるわけではなく
「もんじゅ」での例を見ればわかりますように、事実上リサイクル使用も不可ですから
現在の科学技術では貯蔵するしか方法がありません。

つまり処理しきれず、長年に至って堆積していくわけですね。

その堆積したものはこれからもずっと安全に保管されるという保証はどこにもありませんし
では人類の居住はどうすれば良いのでしょうか?
いくら地下深くとはいえ、埋め立てられたゴミの上で生活しますか?

このようにこれから先も様々な問題が新たに浮上してくるわけです。

プラン(実行計画)も何もないままただ脱炭素と理想を口にしても
これから次々出てくるであろう様々な問題は避けて通れませんし
何を持って50年後なんて目標の試算が出てきたのかわかりませんが
二酸化炭素排出ゼロだなんて簡単に“理想だけ”を口にしないでもらいたいものです。

そのことをしっかり理解した上で
本当に理想的な脱炭素社会に向けて取り組み
私たち民間人も一丸となって実現していきたいものですね。

ではその私たちにできることとは一体何でしょうか?
少しずつでも進んでいくために、これから一緒に考えていきましょう。

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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