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人間心理の変容を危惧する ~リモートの普及によって人の痛みがわからない人間ばかりにならないか?~

2020年9月6日 公開 / 2020年9月7日更新

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今やインターネットが当たり前になって
リモートワークなどどこでも仕事もできて人とも繋がれて便利になりましたけども
そうした利便性と人の心とは必ずしも一致するとは限りません。

直接人と会わずに済むということは
移動時間や交通費の節約にもなりますし、感染病などの防止対策にもなりますが
例えば何か訴訟によって加害者と法廷で争う場合
加害者や裁判官と直接会わずともリモートでのやり取りで事足りますが
果たしてそんなことで自分の心は納得するでしょうか?

いくら直接会わずともリモートで事足りることであっても
そんな形式だけで済まされない現実だってあるわけですね。

そう出来るからといってそれで済ます。

何でも便利だけで済むように人の心はなってませんし
便利だからといって片付けられる問題ばかりではないのです。

やっぱり加害者がモニター越しに謝罪するのと
直接顔を合わせて謝罪するのとは受け止め方も納得の仕方も違ってくるでしょう。

だからこそ私は相手と直接向き合って接することを疎かにしてはいけないと思いますし
便利と現実で受ける感じ方とは違うのだということを
心理カウンセリングのセッションを通しても自分自身で実感しています。

リモートと直接その場を共有するのとでは
クライエント様の息遣いや心理的な動きの伝わり方(感じ方)も違うのです。

何でも便利だから、それで事足りるからそれで良いのでしょうか?

私はリモートがいけないと言ってるのではありませんよ。
リモートに否定的なのでもありません。

ただそれで自分の心は満足するか、納得するかといえば
必ずしも全てが全てそうではないということを
便利さに覆い隠されて忘れないようにしていただきたいのです。

自分は便利だからそれで良くても
必ずしも相手はそれで納得するわけではないということや
自分と他者との便利の価値観も違うのだということを認識し
人と接するときには互いに相手のことを尊重して(思いやって)接していきたいものですね。

あまりに何でもリモートばかりでは
段々人が感じる感覚も衰えてくるのではないかと危惧しています。
(相手の気持ちを察することができなくなり、自分中心のものの考え方しかできなくなるということ)

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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