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幸福を得られる人と得られない人 ~許す力(包容力)が幸福感を生むのではないか?~

例えば介護福祉の現場や発達障害などを抱える人のいるご家族は
苦労が絶えない苦しい毎日を過ごされているような印象とともに
その反面ではとても心豊かで幸せそうに過ごされている様子も見て取れます。

決して苦労や苦しいだけではない、幸福感に包まれた人生。
異なる性質が混在する不思議な感覚です。

どうしてこのような不思議なことが起こるのか考えてみたのですが
何だわかれば簡単なことでした。

必要だったのは“許せる力”だったんですね。

許せる力。
別の言い方をすると包容力とでも言いましょうか。

必要だから(身につくもの)と言うより必然性から生まれるものだと考えられるのですが
介護する人や介助者が要介護者のすること(行動や態度)にいちいち感情的に接していては(腹を立てていては)
自分の精神や身が持ちません。

だからこそそこから生まれるのが許す力、許せる力なのではないでしょうか?

相手を許すことができなければ(包容力がなければ)
攻撃的になる一方で憎しみ合いの争いにしかなりませんし
これでは当初の目的から遠く離れてしまいます。

もちろん相手のことをいつまでも理解できずに(あるいはしようとせずに)
殺傷事件を起こしてしまうような事例もあるわけですが
身体の不自由や障害のある人を支える立場(支えようとする立場)の人というのは
根本的にはその人の力になってあげたいという優しさの心があるわけです。

それは解釈によっては自分都合の一方的な思いなのかもしれませんが
いずれにしても相手に不利益をもたらそうという悪意はないはずです。

そんな中で自然に生まれてくるのが許す力(包容力)なのではないでしょうか?

相手を嫌な奴、憎い奴だと思ってたら助けになるどころではありませんし
自分の精神も身も持ちません。

自分が理解できないことをする(あるいはしてくれない)障害のある人に対して
自分に許す力がなければただイライラするだけになり
いつしか攻撃的になって相手を傷つけるだけの存在になってしまうでしょう。

そこで生まれるのが許す力なのだと私は思うんですね。

介護福祉や障害者と接する機会が無縁の人にとっても
人間関係や仕事などで悩みを抱えてしまうことはよくあると思いますが
そんな苦労だらけの環境や現状に嘆き苦しむばかりではなく
苦労の中にこそ(相手を)許せる力が生まれるのだということをしっかり認識すれば(学べば)
私たちもきっと心豊かで幸福を感じられる人生を生きられるのかもしれませんね。

私は心理学がその一助となれるものだと信じて
皆様の心の支えになれるように努めてまいります。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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