答えやアドバイスを受けてもなぜ問題が解決しないのか？　～カウンセラーが答えを言わない理由～

以前から私は子供の貧困問題を解決するには
母子家庭などの孤立化を解消すれば問題解決に繋がると言ってますが
誰も何もしようともしません。
しかももう何度も言ってるのにですよ。

私の場合は誰に向けて言ってるのでもないのでまた話は別ですが
このように誰か人がこうしたらいいのでは？と答えやアドバイスをしても
現実には誰もそのようには実行しないのです。

まずもってしてみようともしませんし
例えそうした方がいいとはわかっててもやってみるどころか
いや違う、それはああだこうだと言い訳するばかりで
解決方法どころかやりたくない理屈を考え始めるのです。
だから何も解決しない。（解決の方向に向かわない）

別にそうしたら解決するかどうか
言われた通りにすれば良くなるかどうかではなく
そこからどうしたら問題が解決していくのか？
ここを考えていく事が重要なのではないでしょうか？

何も考えず言われた通りにすれば問題が解決するなら
ただやればいいんですから誰も苦労はしませんよ。

結局苦労とは四の五のやりたくないから苦労になるんであって
よしやるぞという気で取り組めばそれは苦労ではなく努力になるんですね。

人は苦労なんてしたくないからせっかく教えてもらってもそのようにはしない。

誰だってそうです。
やらないからといってそれが怠慢なわけではありません。

そして問題は出来るかどうかが重要なのではありません。
そんな事を考えても問題は解決しませんし
出来る出来ないではなく、実際に何が出来るのかを考えていく事が重要なのです。

もちろん考えても実践していかなければ意味は無いですけどね。

例えば私が言ってる貧困問題であれば
どうしたらいいかは言ってますけど
具体的に何をどうしたらいいのかまでは言ってませんから
なかなか誰もやろうとしないんですね。
結局何をどうするかは自分で考えなければいけないんですから。

これでは私もただ無責任に言い放ってるだけであり
アドバイスを受ける方も具体的な指示は受けてませんから
最終的には誰も何も手を付けぬまま、問題は何も解決しないまま
いつまでも頭を悩ませるだけで流されていくのです。

私はどうすればいいのかは言ってるのにですよ？
それでも誰もやろうとはしない。

この例のようにいくら答えやアドバイスをしてもらったところで
実際何をすればいいのかがわからなければ何も教えてもらってないのと同じですし
ではそこまで言わないとやらないのかといえば
それはもはやアドバイスではなく単なる命令や指図でしかありません。

それでいいなら幾らでも命令しますけど
ではあなたは人の命令に素直に従いますか？文句を言いませんか？
もっとキツイ言い方をするなら
一から十まで全部人に言われないと、自分で考えて行動出来ないんですか？

これではまるでロボットです。
人間である必要はありません。
人間でないならそもそも問題なんて解決する必要はないんじゃないでしょうか。

つまり問題は“人任せでは何も解決しない”という事。

重要なのはどうすればいいかではなく
自分が出来る事は何かを考える事なんですね。

どうすれば解決するのかを考えてても
具体的に自分が出来る事を考えなければ取り組む事が出来ませんし
結局どうすればいいのかいつまでもわからないままですから
何から手を付けていいやらわからず問題に着手しようとしません。

だったら解決方法ではなく、自分が出来る事を考えていく必要があるのです。
自分はどうしたいのか？

この“考える”という事に焦点を当てて問題解決に繋げていくもの。
これが心理カウンセリングなんですね。

心理カウンセリングは答えや問題解決の方法を提供するものではありません。
そんな事をしても問題は解決しないのは先ほど述べて来た通りです。

これも今まで何度も言ってますように
問題は誰か一人の問題で問題になってるのではないんですから
いくら一人で考えてても問題は解決しませんし
やはり誰か一緒に考えていく必要があるんですね。

貧困の問題でもそうじゃないですか。
規模は個人の問題じゃなくても、誰が一人で考えてこの問題が解決しますか？
やはり人と一緒に考えて皆で取り組んでいくからこそ問題解決に繋がるのです。

実際貧困で苦しんでらっしゃるのは各家庭であり、個人の問題です。
これは規模に関係なくどんな問題であっても変わりません。
つまり問題に大も小もなく、一人で解決するような問題はないという事。

あなたも心理カウンセリングで自分が出来る事を
これから一緒に考えていきませんか？

私が心理カウンセラーの視点から
一緒に考えるお手伝いをさせて頂きます。


京都カウンセリングラウンジ
宮本　章太郎



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