これは黙ってられない!発達障害に対する無理解
皆さん自閉症の心理がどういうものなのか、基本的に何もわかってらっしゃらない。
普通の人の心理でも他人にはわからないんですから
自閉症の心理なんて知らなくて当然です。
私は知らないからいけないと言ってるのではありません。
ではわからないんだったらどうしたらいいんでしょうか?
そう、直接本人に聞けばいいんですね。
何でだろう?どうしてだろう?と自分であれこれ考えてるより
自閉症の人は何を考えてるのか、直接本人から聞けばいいんです。
だけど自閉症の人に聞いてもなかなか答えてくれませんし
本人も他人に詳しく説明出来る程、自分の事なんてわかってません。
もしわかってたとしても、説明出来ないといった方が近いでしょう。
これは普通の人でも同じではないでしょうか?
いくらまともにコミュニケーションが出来たとしても
いきなりあなたは何を考えてるんですか?と人から聞かれても
誰が自分の事を他人に詳しく説明出来ますか?
まず相手の言ってる意味がわからないはずです。
つまりコミュニケーションが出来る出来ない以前に
相手が何を言ってるのかわからない事に対し
何をどう答えたらいいのか、本人でも答えられるはずがないんです。
特に重度の方にもなれば、まともにコミュニケーションするのも困難な状態ですし
自閉症の人は言葉よりも感覚で生きてますから
そんな人が言葉で上手く説明するなんて出来ませんよ。
何せ言葉で表現出来る領域を超えた、感覚の世界に生きてるのですから。
だったら自閉症の人は誰も答えてくれないのか?
自閉症の心理がどういうものなのか、ずっとわからないままなんでしょうか?
そんな事はありません。
自閉症の心理を答えられる人が
しかも詳しく説明出来る人がここに居るじゃないですか。
私は自閉症の、当の本人です。
しかもその分野を研究しています。
つまり専門の知識があります。
自閉症ではありますが、苦手ながらにも普通に人とコミュニケーションが出来ます。
そして心理カウンセラーです。
つまり自閉症だけに限らない、心の専門家であるわけです。
私は何も自分を特別な人間のように言ってるのではなく
ただ自閉症の心理について直接答えられる本人でありますし
中でも普通にコミュニケーションが出来る貴重な存在でもあり
自閉症の心理に詳しい、自閉症の人の橋渡し(代弁)が出来る
数少ない人間だという事には間違いないのです。
ただ普通にコミュニケーションが出来ると言っても
やはり私にとってはしんどくて大変な事ですし
こうして文字だけを読んでるとわからないかもしれませんが
言葉を流暢に話すのもままなりません。
実際の私は吃音(軽いどもり)があり、酷い時は何を言ってるのかわからないでしょう。
ただ普通にしてればわからない程度です。
少し話がそれましたが
つまり人は、自分がわからない事に答える事など出来ないのです。
そこに自閉症も健常者も違いはないという事。
皆さん発達障害が自分とは違うもの、関係ないものだと思ってるから
その本質が見えて来ないのです。
誰も気づきもしません。
自閉症の苦しみは常人の想像を絶する苦しみなんです。
普通の人には想像も及ばないところの部分で苦しんでるのです。
そしてこの苦しみこそ、実は誰もが心の奥底に抱えてるものなんですね。
自閉症の人は普段から特徴的な症状として表れますが
その症状は自閉症の人のようにわかりにくいというだけで
実は皆さんも同じ症状、同じ苦しみを抱えているのです。
そんな自閉症の心理がどういうものなのか
どんな苦しみの中に生きているのか
皆様に少しでも理解していただきたく
これからも私は活動を続けてまいります。
自閉症の取り組みに関するお問い合わせ、ご相談はお気軽にご連絡下さいませ。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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