あなたに心の居場所はありますか? ~悲劇を未然に防ぐために出来る事~
人に何かしてほしい時など
あれやってこれやってとお願いしたり
子供に何かさせたい場合には命令したりします。
ですがなかなか言う事を聞いてくれなかったり
自分の思うようには動いてくれません。
それほど人を動かすというのは難しい事なんですね。
大変な労力が必要です。
そんな大変な作業である、人を動かす方法を今回はお教えしますが
その方法とはズバリ!
人に指示しなければいいのです。
え?指示もしないのに人が動く?
そうですね。
たしかにそれだけで人は動いてくれません。
自分の思うようにはね。
人は誰かに言われて動くというのは腰が重いものです。
いくら言っても動いてくれませんし
指図するなと意固地になって、余計動いてくれなくなります。
ですが中には、人にあれこれ言われててもササッと動く人もいます。
これはなぜでしょう?
はい、こういう人は一見人に言われて動いてるようでも
実は自主的に動いてるのです。
つまり人を動かすのに重要なのは
相手の自主性を刺激する事なんです。
人は自分が主体で動く分には
誰かに言われて動くわけではないですから
自ら率先して、意欲的に取り組むんですね。
つまり、長い目で見て人を動かすためには
指示しない事が大事なのです。
人の指図ではなかなか動きません。
では具体的にはどうすればいいのかというと
まずは自分のやってもらいたい事を
自らが積極的に取り組んでやります。
誰かにやらせようとしなくてもいい
全部自分一人でやり切るつもりで動くんです。
そうするとあなたのやってる事に対して
一緒に協力してやっていきたいという人が現れます。
ここで焦って、じゃあこうしてくださいと指示しない事ですね。
指示してしまうと、結局あなたがやらせてる事になりますから
自主的にという部分がなくなってしまいます。
あくまで本人が自主的にやってるように見せかけるのです。
例え相手が自分の思うように動いてくれなくても
元々全部自分一人でやるつもりだったんですから
協力してくれる人に対して不満もないはずです。
もし不満がある場合は
やはり心のどこかで相手を操作しようと思ってるからなんですね。
それでは自分がしんどいのです。
そうして一緒にやってもらってる中で
もっとこうした方が良いんじゃないかというのが見えてきたら
その時でも指示するのではなく、相手に提案してみるんですね。
こうしたら上手くいくんじゃないかと思うんだけど、どうかな?
これをしてくれたら助かりますと
決してやってくださいなどと指示するのではなく
あくまで相手が主体的に動いてるんだという事を前提に話を進めていくんです。
それで相手が、ああなるほどと思えば
わざわざあなたが細かく指示しなくても
相手が勝手にやってくれるようになるんですね。
それは相手が言われてやるのではなく、自らの意思で動いてるから。
もしそれで誰も動いてくれなくても
あなたは自分でやろうとしてた事をこれまで通り続けるだけですから
何ら不都合もないわけです。
という事は
人に何かをしてもらう、何かをするに当たっては
あなた自身も自らに主体性がないといけないという事なんですね。
自分に主体性がないのに、他人任せにしといて物事は続きません。
それは相手だって同じなんです。
自分の身に置き換えて考えてみてください。
あなたが自らやろうと思って取り組んでる事は
他の誰かに言われたからやってるんじゃないですよね。
自ら主体的に動いてるはずです。
しかし人から何か言われて取り組んでる場合。
どこかやらされてるような感がして
自分の行動に価値も見出せなければ
続ける意欲も湧きません。
人に何かやってもらうには
まず自ら手本を示せとは
こういうところからきてるんですね。
指示しないようにとは言っても
実際に人が動いてくれるかどうかは様々なケースごとに違いますので
詳しくはあなただけのケースとしてカウンセリングをさせていただきます。
他にも何か私に聞いてみたい事などあれば
ぜひお気軽にご相談くださいね。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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