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コラム
先入観、思い込みという名の恐怖 ~自分の考え方こそ疑ってみる~
2014年4月5日
インターネットなどでいろいろ調べた結果
症状も当てはまるし、特徴もまるっきり同じだからと
自分は花粉症なんだと思い込んでお医者さんに行った場合
最初から自分は花粉症であるという頭がありますし
花粉症を治してほしいとお医者さんに望みます。
しかし実際には金属アレルギーの影響だったり
他の病気が原因だったという事もあるわけです。
そこでいくらお医者さんが説明しても
これは花粉が原因で、自分は花粉症なんだと強く思い込んでいれば
もうその頭でしか人の話を聞きません。
聞けなくなるんですね。
つまりこれが先入観であり
お医者さんの説明も一切通じませんし
聴く耳を持てず、自分の事を客観視出来なくなるんです。
それで、どうして治してくれないのか?
どうしたら治るんだ?と
治らない原因をお医者さんのせいにしてしまうんですね。
自分のせいにされたお医者さんが、いくら花粉症じゃないと言っても通じません。
しかし聴く耳を持ってじっくり話を聴いてみれば
なるほどそうだったのか
実は違う原因だったんだなと納得して受け入れる事が出来るんですね。
聴く耳を持てない、受け入れる事が出来なければ
結局苦しいのは自分自身なんです。
思い込みや否定からは何も始まりません。
そこから先には進めません。
自己の成長の妨げになるだけです。
自分が何か変わりたいと思うなら、相手にどうして欲しいかではなく
まずは自分と向き合い、素直になってみる事。
受け入れてみる事。
そうなるためには自分を客観視出来るようになる事が必要で
どうしたらいいかを相手に委ねるのではなく
自分が努力をする必要があります。
治らない原因や変わらない原因を相手のせいにしない。
これが第一義です。
心理カウンセリングは辛いお気持ちをサポートさせて頂くものであって
問題解決の方法を提供するものではありません。
人間不信だったり相手の事を疑うなら
まずはそういう思い込みの心理に気づき
これはこうだなんて決め付けていないか?という事にこそ
疑問を持ってみてください。
そうして素直に人の話を聴けるように、受け入れられるようになれば
いくらかでも気持ちが軽くなるかもしれませんよ。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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