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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

仲が良すぎると観えるものも観えない

2018年11月12日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

3つのフィルター


セミナーや異業種交流会に行くと、初対面の人に会う機会が多くなります。よく言われるのが、初対面では数秒で第一印象が決まると言います。いわゆるノンバーバル、非言語です。

最悪、第一印象が悪くても、接触回数が多ければ大嫌いが大好きになることがあるかもしれません。その逆もあります。たまになら我慢できるけど長時間はムリ!とかね。

「これだけ話しても何で理解してくれないの!」なんて、話せば話すほどギクシャクする人がいませんか? これにはこんな理由があります。相手の言葉を自分のフィルターを通して判断するからです。

そのフィルターは次の3つ。「省略」「歪曲」「一般化」これらのフィルターを通すことで、相手の言葉はあなたが解釈する言語に翻訳されます。


コップの水

一般化


例えば、「一般化」は、あなたも日常よく使っています。「みんなAさんの悪口を言っているよ」「みんな◯◯」これが一般化です。実際は自分の周りの2~3人かもしれないのにまるで関係している全員がAさんの悪口を言っているように聞こえます。

このようにフィルター1つ通しても正しい情報のやり取りは難しいのに、これに感情が入ると内容に尾ひれが付いて、どんどん現実から遠ざかります。

このように一般化で欠けた情報には、「あなたが言う(みんな)とは誰?」と相手に質問すると相手が自分の思い込みに気付くことがあります。

このような質問をメタモデルの質問といって、コーチが使うスキルの1つです。元々、会話には欠けた情報がありますが、質問によって事実に近いものに修復できます。


このようにコミュニケーションは、あなたと相手のフィルターを通した会話になります。一見、成立しているように見えますが、 実は正しい情報はあまり伝わってなくて双方の発展的解釈で成り立っていることが多いのです。

目的地は同じでもあなたと相手は、別々の地図を見ているので時々、双方で居場所の確認、フィードバックをしないととんでもない場所に行き着くことになります。気心が知れた間柄なら修復可能ですが、ビジネスになると取り返しが付きません。

今回は「一般化」についてお伝えしましたが、「歪曲」や「省略」についても、いづれ例話を交えながらお伝えします。

仲が良い友人やご夫婦で、一般化された言葉を見つけて問いかけ合うトレーニングをすると、いつも以上に会話が広がるかも知れませんよ。


追記:今日が1000日ブログを継続して投稿し続ける、1000日修行を始めて1年を過ぎました。



【小さな実践】
・普段の会話で相手が「一般化」したことに質問するトレーニングする
・自分自身も一般化している部分を再確認し、どんな時に何を一般化しているのか書き出し、自分の傾向を客観視してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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