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コラム
歪曲する褒めすぎ
2018年8月11日 公開 / 2020年10月25日更新
京都は蒸し暑い日が続き、外出するのが億劫になります。電車に乗るとヒンヤリして気持ち良いのですが、ふと周りを見ると、乗客のほとんどが下を向いてスマホを見ています。ちっと異様な光景。子どもにはマネをしてもらいたくないなぁ。
人は集団で生活する動物。一度、集団の中に入って仲間になると無意識に仲間を守ろうとしたり、仲間と行動を共有するという本能的な習慣があります。これはとてもステキなことですね。
少し意味合いが違う事例ですが、新幹線で弁当を食べようとして、その車両で誰一人弁当を食べていなかったら食べにくいけど、周囲に食べている人が多かったら、なんら抵抗なく弁当を食べれます。日本人特有の思考でしょうかね。
今回は、一般的な「クセ」とは少し違って、ある出来事があった時、私たちが無意識にとる行動の話。
例えば、褒められて育った子どもは、常に褒められることを意識しているので、道路にゴミが落ちていたとしても人が見ているかどうか周囲を確認し、見ていなければゴミを拾おうとしませんが、見ている人がいるとゴミを拾います。子どもの頃は、親や大人に褒めてもらいたい、かまって欲しいので、このような行動をとります。
このクセは大人になると少しカタチを変えて出てきます。子どものように素直に褒めてもらいたいという感情から「対人認知欲求」という思考に変わることがあります。対人認知欲求とは、周囲の目が気になり、相手の言葉や行動を必要以上に意識する思考です。本人は意識してないので自分では解りません。子どもに対して褒めて伸ばすのもいいですが、あまり度が過ぎてしまうと後々歪曲することがあるので、何でもほどほどが一番です。
自分のクセは自身が見つけるのは大変ですが、身近な人に教えてもらうことはできるし、変則的な出来事が起きた時に、自分の中でどのような思考が働き、どのような行動をとるかノートに書き留めて見える化しておくと、自己分析できるようになります。
【小さな実践】
自分のクセを書き出し、それぞれのクセの要因がどこからきているかを検証してみる
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