根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ
今日の目次
・或る女性スタイリストの提言
・今、ビジネスで問われているもの
・「想像力」を働かせ「創造力」を駆使する
・埋もれさせておくのはもったいない
或る女性スタイリストの提言
知識だけでなく、想像力を付加した情報を提供するのが経営者の仕事。この提言について、私の知り合いであるある著名な女性スタイリストは、次のように述べておられます。
―『知識=限定的』であり、『想像力=無限的』である。―
限定的な「知識」を伝授することは社員レベルでもできることですが、経営者ともなれば無限の想像力を働かせた高度な提案が求められるのです。
その点を、このスタイリストさんは、自分の仕事になぞらえて次のように述べておられます。
― 知識がいくらあっても、 顧客をまったく今いる場所と違う場所に連れて行くことは不可能。これができないうちは 単なるコーディネートが少しできるひと、というだけだろう。(中略) 限定的で限界がある知識だけでなく、どう想像力を鍛えるのか。これはまず 自分自身が過去の常識ややってきたこと、小さな考えの壁を破り、新たな体験をしてはまた破る。(中略) 知識を詰め込むだけ詰め込み、勉強を積み重ねた上で「なお」という話であって 知識が必要ないという話では決してありません。(中略) 想像力で自分の殻を破っていく装力はすべての人々にとって、人生のパフォーマンス力を挙げていく欠かせないプロジェクトになっていくだろう。―
今、ビジネスで問われているもの
これは、彼女のスタイリストとしての仕事現場における実感を言い表したものです。ただこれは、それだけにとどまらず、専門性を売り物にする経営者が目指すべき事業の本質を、実に的確に言い得た提言ではないでしょうか。
「ビジネスに専門的な知識が必要なことはもちろんだが、想像力を働かせて、それをどれだけ応用し、ダイナミックに展開していけるのか、
が問われているのだ。」
ということがよくわかる提言と言えましょう。
と、ここまで述べてきたのは、すべて実務の現場サイドの話です。
実際に仕事に向き合ったときはこうあるべき、という提言を述べたものになります。単なる知識だけでなく想像力の組み合わせこそが重要、という女性スタイリストの提言でした。
「想像力」を働かせ「創造力」を駆使する
私はこれに付け加えて、さらに提言したいことがあります。それは、この日頃から想像力を働かせた提案を、様々な形で「情報発信(アウトプット)」してはどうか、と申し上げたいのです。
例えば、私は職業柄、ビジネス上必要かつ重要な情報を提供するセミナーを度々開催します。ただその際、法律改正や新しい政策、お得な制度など、定型的な情報を提供する講義は、そのほとんどの講師を社員に任せています。近年、私が壇上でしゃべる場面はほぼ無くなりました
私が講師を引き受けるのは、私のオリジナルのノウハウ、コンサルティング、提言などのコンテンツを提供するときだけに限定しています。これらのコンテンツは、それこそ私が「想像力」を働かせ、「創造力」を駆使して作り上げてきたものだからです。
これを私は、セミナーの場だけではなく、SNSを通じて、ブログ、コラムなどの形で日々発信しています。(最近、回数が減ってきたことは申し訳ない限りです。)また、ちょっと以前の話ですが、定型的な話題に偏らない私の話は、その内容が面白かったらしく、FMラジオでのビジネス番組は10年を超えて放送されていました。(現在、お休み中です。)
埋もれさせておくのはもったいない
私に限らず、専門性を持った社長であれば、社長にしか語れないオリジナルなコンテンツが必ずあるはずです。それを探し出し、整理して「情報発信(アウトプット)」できる形にまで持っていければ、それは大きな価値を生みます。
とはいえ、こういった試みはそれほど簡単な話ではありません。人前に提供できるものに仕上げるには、社長自らが想像力を働かせ、創造力をもって取り組む必要があるのです。
社長の持つ単なる知識や専門性だけではない価値あるコンテンツ。この大きな付加価値を埋もれさせておくのはいかにももったいない話です。これを世間に届けるための「情報発信(アウトプット)」という試み、是非ともチャレンジしてみませんか。
私はカフェから「情報発信(アウトプット)」
おしまい