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なんだか違うぞ!男と女の着地点―ちゃんとしているけどダサい・・残念!なのは何故なんだろうか?―

海江田博士

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テーマ:ファッションについて考える

ある青年のファッション

先日、上京したときのことである。
その日私は、地下鉄に乗って四谷から新宿へと移動していた。
車内は空(す)いてもいないし混んでもいないといった状況だった。幸い私は座ることができたので、しばし車内の様子をウォッチングすることにする。
座っている人の大半はスマホに目をやっている。私は立っている人の方へ目を向けた。
すると、斜め前の入り口近くに大ぶりのチェックの半袖ボタンダウンシャツ、ネイビーのチノパン、ナイキのスニーカー、リュックを背負った若者と中年のちょうど間くらいの青年が立っていた。
BDシャツの裾はタックインしてきちんとベルトも締めている。
つまり、彼は「ちゃんと」していた。
ビジネス風の装いではないが、着崩した感じは全く見られない。カジュアルウエアを、上から下まで一部の隙もなくちゃんと身につけているのである。
にもかかわらず、である。
にもかかわらずなのだが、なんかちょっとダサい。
こういう着こなしをしているということは、おそらく、おしゃれや着るものに全く無頓着、ということはない人なのだろう、と推察する。でもなんだか見た目ダサいのだ。
こんなことを書いていると、なんか、見知らぬ人をめちゃくちゃディスってる、ということになるので、大変申し訳なく心苦しい。しかし、まあ、事実は事実(「いや、それはお前の感想だろっ?!」とヒロユキ風に突っ込まれると、ちょっと困るが・・・)なので仕方がない。


「不良性」というスパイス

ファッションがカッコよく見えるのは、その人の持つ「やや不良性」によるところが大きいのではないか、と思うことがある。
もちろん、世界のVIPやセレブの中には極めて真面目な人格にもかかわらず、すごくカッコイイといった恵まれた境遇の人もいないではないが、これはごくごく少数派である。
身近にいてかつ一般的な目線で見て「カッコイイ」というのは、その人にやや不良的な要素があるから、という気がする。そこのスパイスがないと、特に男性の場合、そのカッコよさが表に現れないような気がするのだ。中でも、カジュアルなファッションのときはその感が強い。
ということでいうと、私がこの日「ちゃんとしているけどダサい」と感じた青年はきっととてもまじめな性格の人なのではないか、と推察した。少なくとも私みたいな「いい加減な野郎」ではなさそうだったのである。
この時々見かける「ちゃんとしているけどダサい」って人は、やや気の毒な気もする。彼なりのがんばりや努力があまり報われていないのではないか、と思うことが多い。まあ、本人からすればこれほど「余計なお世話」な話はないと思うが・・・


不良っぽいというより不良です。


「ちょうどいいブスのススメ」

と、ここで話はいきなり飛ぶが、私がこの「ちゃんとしているけどダサい」と思えた青年を見ていて頭に浮かんだのは「ちょうどいいブス」という言葉であった。
「ちょうどいいブス」というのは、「ちょうどいいブスのススメ」というタイトルの、お笑いタレント山崎ケイが書いたエッセイからきた言葉らしい。
私は、この本もこの言葉も流行っていたことすら知らなかったが、テレビドラマにもなったということで、数年前は、結構な社会現象にもなっていたようだ。私が知ったのは、つい最近インターネットのコラムかなんかで取り上げられているのを読んだからである。
そのコラムの著者は、近頃よくテレビで見かける政治学者の三浦瑠璃がまさにそれに当たるのではないか、と書いていた。「なるほどそれは言い得て妙だな。」と私には、と大いに受けたのだが、この感じ分かります?
ちなみに、この「ちょうどいいブス」、女優さんで言えば、古くは「音無美紀子」あたりか・・(古すぎてすみません。)今活躍中の女優では「安藤サクラ」を思いついた。
そういえば、ドラマ「半沢直樹」に出演していた女性大臣役はてっきりこの人とつい最近まで勘違いしていた。あれは「江口のりこ」という全く違う女優さんだということが、このコラムを書く時点で判明したのである。
この二人はよく似ているということで、「双子ではないか?!?」と噂されたこともあるらしい。ということで、「江口のりこ」さんも「ちょうどいいブス」の仲間に入れたいと思う。


数学「点対称」・・覚えてます?

地下鉄の中で「ちゃんとしているけどダサい」と感じた青年を見たとき、ふと頭に浮かんだ言葉がこの「ちょうどいいブス」だったのである。
『これってなんか似てないか?』と頭の中で変に結びついたのだ。(「全然似てねーよっ!」という声も聞こえてきそうだが・・・)
考えてみれば、「ちゃんとしているけどダサい」は最終的にちょっと残念な結論に行き着く。一方「ちょうどいいブス」は、結果的にはそんなに悪くないポジションに着地できるような気がする。
似ているようで逆である。
かといって、全く正反対の捉え方でもなさそうである。よく考えてみると、この二つ、対角線上にあるコンセプトではないかと思い当たった。
つまり線対称や面対象ではなく、点対称である。逆に見えて、ぐるっと回してみるとなんだか似たような結論に達する、というやつだ。(久しぶりに数学を思い出しました。)
このことは、現代の世相も表しているような気もする。
男は頑張ってもなかなか報われないのが今の世の中だ。「ちゃんとしているけどダサい」に代表されるように。
それに比べて女性は、目線や発想を少し変えれば結構いいポジションを獲得できる。また女性はそうやって、自分なりの幸福感や居心地の良い場所を見つけるのがうまいのだ。「ちょうどいいブス」がそれをよく表している。
電車の中でふと見かけた「ちゃんとした服装の青年」から、話がずいぶん飛躍してしまった。彼を見ていてある種の可笑しさを感じると同時に、男性と女性を含めた現代の世相まで思いが膨らみ過ぎた「どーでもいい話」でした。



わが社の有能なるパートナー。
もちろん「ちょうどいい・・・」などではありません。


PS
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
上記の通り、いささかユニークな税理士です。
この業界人特有の硬さはみじんもありません。
私と話すと面白い、という方がたくさんいらっしゃいます。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
電話でも、メールでも、ズームでも対応いたします。
是非一度お話の機会を・・・・・

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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