突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
[社会的な承認が成されたということ]
ネット通販などを通じて、バーチャルな世界でビジネスを展開していた企業が、リアルな店舗を持つといった、従来とは逆の流れができあがってきた現在、「情報発信戦略」においても、似たような考え方で臨んではどうか、というのが私提案。
SNS等を通じてネットを利用することで、パーソナルメディアとしての機能を発揮していた経営者が、雑誌、新聞、テレビ、ラジオなどのリアルメディアに登場するのは面白い試みといえます。
従来のメディアへの参加には、どんなメリットがあるのでしょうか。
それは、メディア側のチェックが入るために、法務やルール、また内容の吟味といった点において、間違いが起こる可能性が低くなるということです。
特に新聞の連載については、担当の記者さんからいろいろと修正が入ります。
法務上問題になるような修正というものはほとんどありませんが、読者に分かりにくいのではないか、という点については的確な指摘を受けます。
その点は向こうがプロですので、文章の質が向上することは確かです。
「情報発信(アウトプット)」については、なんといっても気軽に利用できるのがインターネット、SNSの世界です。
これに加えて、リアルな世界の一つである従来のメディアに取り上げられることで、その「情報発信(アウトプット)」に厚みがつくことになります。
この「厚み」というのは、「情報の信頼性」と言い換えることもできます。
マスメディアという第3者機関を通過したということは、情報の内容についていわば社会的な承認が成されたということになります。
これは情報の受け手側にとって無意識の信頼につながるのではないでしょうか。
そういう意味では、従来のメディアはまだまだ人々にとっての情報源として重要な位置を占めているのです。
このように、経営者が行なう「情報発信(アウトプット)」の手段として「地方メディア」を活用することは、いろいろな角度から見てもかなり意義のあることといえます。
20年来「地方メディア」とのお付き合いを続けてきた私は、特にこのことを強く実感します。
私が、多くの経営者の皆さんに「地方メディアを利用した情報発信」にチャレンジしていただきたいと思っている所以です。
コロナ柯の中、ラジオ出演
おしまい