どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅰ
[必ず第3者のチェックが入る]
ネット販売→リアルな店舗建設、という流れが珍しくなくなってきたのは、ネットというバーチャルな世界の存在感が、今一つリアリティに欠けるからではないか、という見解を述べてきました。
リアルとバーチャルの間に展開される相関関係は、お互いの欠点を補完し、尚且つお互いの利点をさらに引き出していく効果を持つと考えることができます。
さて、「情報発信(アウトプット)」についても、このリアル店舗を持つということと似たような指摘ができると思います。
ネット上或いはSNS上で経営者が「情報発信(アウトプット)」を続けていくことは、極めて意義深く必要な行為である、とこれまで述べてきましたが、それだけでは何か物足りないということです。
それは、SNSは完全にこちらのコントロール下にあり、どんな内容であろうが如何様にでも「情報発信(アウトプット)」できる状況にあるからです。
もちろん、下手なことを書いてしまえば「炎上」の危険性がないわけではありません。
しかし、常識的な線を外すことがなければ、基本的には思うままに自由な内容が書けることになります。
ところが、ラジオやテレビへの出演、新聞や雑誌などへの投稿といった、リアルマスメディアを通して何かを発信するとなるとそうはいきません。
どういうことでしょうか。
それは、放送や発行の前に必ず第3者のチェックが入るということです。
それはコンプライアンスを含めた内容のチェックだけではなく、表現等の手直しも含めて他者に伝わりやすいように、彼らサイドの基準で添削されるのです。
つまり、ともすれば主観的に過ぎたかも知れない、こちらサイドの「情報発信(アウトプット)」の質も高めてくれることになります。
これによって、第3者の基本的な法務上のチェックと文章の質的グレードアップが図られ、まさに一石二鳥という訳です。
私自身かなり慣れてきたこともあり、例えばFM放送に出演の際などに不適切な表現といったものを使うことはまずありません。
とはいえ、ちょっと行き過ぎたかな、といった言葉を使ったときはパーソナリティーがすぐ修正的な表現で言い直してくれますので、「あ、これはまずかったな。」と次から気をつけることになります。
コロナでマスク越しの放送
つづく