したたかな人生、祖母の思ひ出―この人だけは敵に回したくないと思わせる人―Ⅰ
[五感が狂い始めたら?!?]
人は普段、自分の感覚というものを信じて生きています。
目に見えるものはその色や形を識別できるし、聞こえてくる音の所在を確認することもできるでしょう。
手で触れることができるものは、実際そこにあるし、触ると暖かかったり冷たかったりもします。
傷んだ食べ物を口にすれば、味覚や臭覚が働くことで、その味や臭いに驚き、直ちに吐き出すことでしょう。
何が言いたいかといえば、我々人間は、自分の五感が間違いないものと確信して生活していなければ不自由この上ない動物なのであります。
基本的には、それが正常に作動していると信じて生きているのです。
しかし、想定を超えてこの五感が狂い始めたらどうでしょうか?
戸惑う・・なんてレベルで済むのでしょうか?!
先日の出来事です。
いつものように仕事から帰り、服を着替え、仕事用の眼鏡をしまい、自宅用の眼鏡をかけようと、書斎にある机の上のいつも置いてある場所の辺りに目をやりました。
すると、眼鏡がない!
ないのです。
こういうことは、これまでも時々ありました。
クローゼットで服を取り出すときに、ちょっと細かいところを見るために、たまたま外してそこに置きっぱなしにしていたとか、といったこともありました。
また、洗面所に忘れていたとか、台所のレンジの上にあったとか、まあ実にいろいろであります。
私の書斎のデスク
つづく
今日の川柳コーナー
◆なんだっけ?忘れたものを また忘れ
何を忘れたのか、忘れてしまった。