聞いてないヨー!―散々無茶振りをされてきてわかった自分の性格―Ⅰ
[ドイツの楽曲はドイツのオーケストラがはまるなあ・・]
久しぶりにクラシックのコンサートに行くことにした私は、一人で鹿児島市内のコンサートホールまで出かけました。
当日券を買う列に並んでいると、年配の女性に声をかけられ、チケットを譲ってもらったのです。
それは前方の良い席で、とてもラッキーな形で久しぶりのコンサートを聞くことができたのです。
私にとって、この日演奏するハンブルク交響楽団は初めての出会いでした。(初めての来日ということで無理もないのですが・・)
私は、CDもかなり沢山持っていますので、中にはハンブルク交響楽団演奏のものもあるのかも知れません。
ただ、こうやってご指名で聞くのは初めてでした。
1曲目は「エグモント序曲」・・この曲はベートーヴェンの音楽の中でも最も好きな曲で、彼の世界観をよく表したものだと思います。
重厚かつ緊張感のある出だしに始まり、次第に湧き上がってくるような曲想は、更なる高みへと続きいつ聞いても心を揺さぶります。
続いて、交響曲第5番「運命」・・
これはジャジャジャジャア~ン・・と、あの有名な出だしで始まるベートーヴェンの最もよく知られた交響曲でしょう。
私はこの曲もベートーヴェンの中では最も好きな曲の一つで、クラシックを好きになるきっかけになったものです。
ブラームスの交響曲第1番も知っているフレーズがあちこちあり、この3曲は私にとってちょうど時間的にも楽しめた選曲でした。
アンコールは確かモーツァルトの「魔笛」だったと思います。
やはり、ドイツの楽曲はドイツのオーケストラが最もはまるのではないか、と思わせた見事な演奏でした。
この名門オーケストラが初来日とは、逆に不思議な気がしたくらいです。
いろいろと、ストレスの多い日常の中で、このコンサートはとてもいい心のリフレッシュになりました。
おしまい