突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
[自社を外側から俯瞰してみる]
更に、管理と経営の大きな違いは「内向き」か「外向き」か、ということになります。
管理はほぼ100%「内向き」であるのに対して、経営は「内向き」だけでは済まされない要素が大半です。
経営というのは、基本的な姿勢としては、「外向き」であるべきだと私は考えます。
取引先であるお客さんに対して、自社のルール(支払い条件とか)をお伝えして、それに合わせていただくことはあったとしても、お客さんを自社の管理下に置くということはできません。
「管理」というのは、主として組織内部に対する統制を効かせることを目的として実施されるものです。
この「管理」するということを、しばしば「経営」そのものと勘違いしている向きがありますがそれはとんでもない間違いです。
経営の大きな課題は、自社を常に世間の中のどのようなポジションに置くのか、ということになります。
自社が、自社を取り巻くビジネス社会(取引先とか顧客とか従業員とか金融とか・・)から不必要とされたならば、立ち行くことができなくなるからです。
経営者には、いったん自らの意識を会社の外に出して、自社を外側から俯瞰してみるという視点が必要です。
そうやって常に自社のポジションが、世間にとって相応しい位置にあるのかを確認するのが経営ではないでしょうか。
もちろん、管理者としての一面も持ちながら、社内に対して目を向ける必要もありますが、経営者にとってより重要なのは「外向き」な意識を常に持ち続けられるか、ということだと思います。
自社を俯瞰してみましょう。(写真とは直接関係ありませんが・・・)
つづく