突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
[「管理」が先にありきの企業運営では?!?]
それでは経営と管理はどこが違うのでしょうか。
管理というのはルールや数字などで規定することができます。
それに準拠していなければアウトという判断を下していい訳です。
しかし経営はそうはいきません。
ときにルールを破るというよりもルールを超えた判断をしなければなりません。
私はその判断を未来形に繋がるか否かを基準にしています。
管理というのは今あるルール、或いは過去の規定に照らして、その基準に外れていないかで判断します。
当たり前のことです。
しかし、ときとしてそれを超えた判断を迫られるタイミングがあります。
微妙なケースが多いので、なかなかそのサンプルを示すのは難しいのですが、例えば子育て支援です。
私の事務所は、子育て中の女性職員やパートが多いので、子供の都合での遅刻早退欠勤はごく日常的になります。
彼女たちは、管理ということで言えば管理しにくいタイプの働き手になるのではないでしょうか。
もし、事務所に予め厳格なルールが敷かれていて、そのルールだけで厳しく当たっていたら彼女たちは働けなくなります。
私は将来に向かっての事務所経営を考えたときに、かなり昔から女性の戦力は不可欠と考えていました。
そういった私の考えもあって、このこと(子育てによる都合)は全面的に受け入れることにしたのです。
とはいえ、急な休みとなると、予定していた仕事が埋まりませんので、穴があくことになります。
その時間的の穴の開いた部分は、他の時間を使って埋め合わせるか、職員同士の連携でシェアすれば何とかなると思い、柔軟に対応することにしました。
ただ、リクルートに際して彼女たちを面接すると、そのことが理由でこれまで就職できなかったという話はよく聞きました。
これはまさに「管理」が先にありきの、従来の企業運営ではないでしょうか。
とは言われていますが・・・・・
つづく