突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
[経営をしたかったから]
私は現在18名の従業員とともに会計事務所を経営しています。
すべてのメンバーとしては、私を加えて19名体制で、この手の事務所としては大きい方になります。
この規模になると、家業という訳にはいかず、私の意識としては事業経営ということになります。
従業員数は父の時代の2倍以上になりました。
売上もそれに近い数字になってきています。
つまり、客観的な事業規模だけ見ていくと、ある程度伸ばしてきたことになります。
それでは、私が、これまで立派な事務所経営を行なってきたのかといえば、そうとばかりはも言えません。
右往左往あれこれ迷いながらなんとか続けてきた20年余りでした。
父の時代と違って、設備投資や資金繰りなど、常に余裕はなかったなあ・・というのが正直な感想です。
さて、何故私が事務所をこの規模まで拡大してきたかといえば、「経営をしたかったから」にほかなりません。
「何かビジネスをするとすれば、それは規模の上では組織と呼べるレベルに・・」というのが私の考えでした。
言うまでもないことですが、税理士というのは、個人に付与された国家資格です。
だからといって私には、例えば、私の知識や専門性を職人技的に個人の単位で世の中に提供していこうとは思っていませんでした。
個人的な規模やレベルで、それを自らの仕事にしていこうという考えはあまりありませんでした。
この仕事をやるとすれば、組織的かつ部門担当別に事業を組み立てていくと思っていたのです。
もっと集まれ!
つづく