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無意識に僅かなリスクでさえ極端に嫌う傍観者たち―コロナ危機、こういうときに抵抗勢力を押し切って一挙に改革を進めよう―Ⅲ

海江田博士

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テーマ:危機管理について

[厄介なのは一見「賢そう」に見える人]


トライするがゆえに判断できたはずのミスを恐れるあまり、絶対的に正しい判断や打ち手というものを要求する人たち。
そのせいで、何もしないで取り返しのつかないところまで行ってしまう、という大きな過ちを犯してしまうという可能性も出てきます。

そんな人たちの持つ傾向を、G氏は次のように指摘します。
―与えられたポジションを手放したくない人、能力はそれほどだが努力もしたくない人、安定思考がしみついているという人…などが典型例ですが、こうした人たちは、「ほぼ無意識に僅かなリスクでさえ極端に嫌う」傾向があります。

このため、自分は責任を負わないようにしながら、何かリスクのある問題に対して、「問題点やマイナス面、危険性…の指摘」ということを絶妙にします。
何かあっても「自分は問題を指摘した」と…。
しかし、本当にやっかいなのは、これらが一見、「賢そう」に見えることです。

会社などで、役職者の人などが、「このプランには、こういった問題点やマイナス面があるから、よく考えてからでないと…」などと話すと、不思議なもので「なるほど…よく考えているな…」などと、思われがちですが、冷静に考えれば、「何も言っていない」ことは、本当に経営をしている人からすれば、一発で分かることです。―

私がこれまでよく「したり顔の指摘屋」とか「わけ知り顔の批判屋」と呼んできた人たちです。
しかし、この手の人たちは、いろいろな事情に中途半端に詳しいので、同席したメンバーは「なるほど、そういうものか・・」と、妙に納得してしまうのはG氏の言われる通りです。

私の経験でもそうでしたが、こういう人たちが、時代が要請するようなイノベーションを起こすことは絶対にあり得ません。
何故ならば、彼らは常に「傍観者」だからです。

今回の新型コロナウイルスのような、絶対的な危機状況において、こんな「傍観者」が必要ないことはいうまでもありません。
やるべきことをどんどん進めなければ、状況の悪化は恐ろしいスピードで進行し、こちらの100%完璧な対応など待ってはくれないからです。



傍観者はやめて当事者で行こうよ

つづく

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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