田舎がなかなか発展しない原因―映画「ブルックリン」に見る格差と排他主義について―Ⅰ
景色はいいのだが・・・・
[人材の格差によって引き起こされる様々な問題]
久しぶりに生まれ故郷のアイルランドに帰ったものの、地元の老人に意地の悪いことを言われて、再びニューヨークのブルックリンへと戻っていった若い女性の話に、日本においても同じような図式を感じる私。
都会と田舎の顕著な違いをどこに感じるのか・・・・
都会と田舎の最大の格差は、経済でもインフラでもない。
それは人材である。
人材の格差によって、経済格差やインフラ整備の遅れなど様々な問題が引き起こされているのだ。
都会の人間は、ずる賢くて冷たくて意地悪で、つまりは人間性が悪い、といったステレオタイプのイメージでしばしば語られる。
それに比べて、田舎の人間は素朴でお人好しで・・・だから人間性が良い、といった風に、これまたステレオタイプに語られるのである。
しかし、田舎に暮らしていて、現実にはそうでもないことは、当の田舎の人間が最もよく知っているのではないだろうか。
ただ、わざわざそんなことを口に出す人は少ない。
わかっていても、自分にとって明らかに不利になるそんなことは口に出して言わないだけだ。
さて、映画「ブルックリン」に話を戻せば、大なり小なりあの意地の悪い老婦人みたいな人間は必ずいるものだ。
そんな人と接触していると、この人は私と仲良くしたいのか、それとも排除したいと思っているのか・・・それが田舎にいると、時々わからなくなることがある。
同じ地域社会の中に暮らすのだから、もう少しものの言い方や接するときの態度に気をつければいいものを、と思うことが多い。
しかし、あの老婦人のように、そういったことが我慢できないのであろう。
言っている当の本人たちはどう思っているのだろうか。
つづく
【お知らせ】
海江田事務所は、少々不便な立地(かなり田舎なもので・・)です。
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の優れたリゾート施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い(?)女性スタッフが淹れたてのコーヒーでおもてなしいたします。
これまでの税理士事務所のイメージを覆すような明るい雰囲気。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。