日本は自主申告制度の上に成り立っている―私の少し困ったこの仕事の原点―Ⅲ
[具体的な対応方法は「組織化」]
お客さんの問題解決のために、一見「譲歩」とも思える「線引き」をすれば、また新しい関係性が見えてくるかも知れないのが我々の仕事。
それを受け入れるのか否かで、こちらの存在意義が問われるのです。
とはいえ、こちらの土俵で長い間仕事をこなしてきた我が業界の考え方は容易なことでは変わらないでしょう。
そのためにもここで指摘した「どちらの土俵?」という分類の仕方は有効ではないかと思うのです。
少なくとも
1、自分の土俵で自分の(得意な型の)相撲を取る。
というスタイルでは、顧客満足の限界点が低すぎることは明らかです。
2、自分の土俵で相手に合わせた相撲を取る。
でも厳しくなってくるでしょう。
これでは、土俵が少々狭すぎるのです。
どうしても少なくとも
3、相手の土俵で自分の相撲を取る。
というレベルまでのスキルは必要だと思います。
ここへ踏み込めば、顧客のこちらに対する意識は格段に変わるでしょう。
4、相手の土俵で相手に合わせた相撲を取る。
ここに踏み込むには、かなりの覚悟と実践力が必要になります。
具体的な対応方法は「組織化」しかないと私は思っています。
さて、どの土俵でどんな相撲を取るか、真剣に考えなければならない局面に我々は差し掛かっているのです。
ここを思考省略して、これまでの姿勢を変えないとしたら、我々の将来はかなり危ういものにならざるを得ません。
簡単なチャレンジではありませんが、挑んでみる価値のある試みです。
私は、自分の事務所を、組織的に
「4、相手の土俵で相手に合わせた相撲を取る。」
ができるレベルまで引き上げて、顧客との新しい関係性を築いていければと思って経営しているのです。
お客さんを集めてのセミナー風景。
おしまい
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。