日本人体型?―サイジングにおけるおじさんの悩み―
[つかみはファッションの話題で・・]
聴取者からは見えないはずのラジオ出演に際しても、私がファッションに気を遣うわけは、きちんとしか恰好で発言にも責任を持ちたいからということとラジオ局に多い女性スタッフに好感を持たれたい、という二つの理由があるからでした。
さて、私がラジオ出演に際してファッションに気を遣うのには、さらにもう一つ具体的な理由があります。
担当する番組が始まって、いきなりその日の固いテーマに入る訳ではありません。
枕には少し砕けた話の一つもしなければならないのです。
それには、女性パーソナリティーにこちらのファッションについて軽く触れてもらうのが、最適でもあるのです。
さて、この日訪れたのは、初めての放送局で、しかも初めての2時間番組でした。
その日初対面の女性パーソナリティーを相手に放送が始まります。
こちらはやや固めの職業、ということもあって、初対面で緊張しているのは向こうも同じであることが見て取れます。
私との掛け合いにどう入っていこうか、きっといろいろ考えたに違いありません。
すると、思惑通り、彼女はまずこちらのファッションについての話題から入ってきました。
「素敵なネクタイにとてもきれいなシャツですね・・・」
きた!
我が意を得たり。
パープルのシャツを選んだ甲斐がありました。
その後、出だしのつかみがOKだった私たちの会話が極めて弾んだことは言うまでもありません。
番組の放送枠である2時間は、思ったよりも短く感じ、あっという間に過ぎ去りました。
「次は是非ピンクのシャツを着てきてください。」
・・・彼女のリクエストに応えられる日はいつだろう、と楽しみです。
パープルのネクタイです。
おしまい