自動化はいつになるのか―競争はアプリからボットへ―Ⅱ
[コンピュータを導入しないことについてお客さんは不安に思わないのか?]
未だにアナログの資料を打ち込んで会計データを作成しているのがメインの仕事(記帳代行業務と呼んでいる)という事務所もある、という話を聞いて「これは自分の事務所のことばかりでは済まないぞ。」と思いました。
この話を聞いた時に2つのことを考えたのです。
ひとつは、それで事務所の運営そのものがやっていけるのだろうか?ということです。
よその事務所のことなので、余計なお世話といえば余計なお世話なのでしょうが、お客さんからいろいろ聞かれたらどうするんだろう?と思ったのです。
ほとんど何にも答えないのでしょうか?
それで済むのでしょうか?
冒頭の若い職員は「そんなにいろいろ聞かれなかった。」と言っていました。
ということはつまり、「聞いてもしょうがない。」と思われていたのではないか、と思ったのです。
だとすれば、それはそれで大きな問題といえましょう。
もう一つは、コンピュータを導入しないことについてお客さんは不安に思わないのだろうか、ということです。
周りのちょっとした企業がパソコン会計を導入していることくらい、黙っていてもわかるだろう、と思います。
「今時、うちは手書きで済ませているけど、他所はパソコンでいろいろとやってるようだ。このままで大丈夫なんだろうか?」
くらい考えるのではないでしょうか。
「コンピュータとかに強い事務所に移っちゃおうかな。」
とか思わないだろうか、と考えたのです。
そんなことを思ったので、他の人にも聞いてみました。
そうすると、基本的にはそんなやり方で仕事を組み立てている事務所もまだまだ多い、とのことだったのです。
私があまりお付き合いがないので知らなかっただけのことらしいのです。
手書きじゃしょうがないでしょ。
つづく