消えてしまった「世代を超えた共通項」―経営と深く関係するメディアのあり方と時代性について―Ⅰ
[ユーザーにとっての重要な判断基準が変わった]
マスメディアの持つ分母の大きさにそうやすやすと勝てるわけもなく、やはり数の大きさでは負けてしまうのではないか、と思ってしまうSNSの世界。
ところが、この疑問(視聴者という数には、分母の大きさで勝てないのではないかという・・)に対しても次のような影響力について書かれています。
― その言葉によって影響を受けたユーザーの行動が瞬時に友達ネットワーク内を駆け巡り、気づくと多くの人たちの目に触れ、共有化されていくわけです。―
この「多くの人たち・・」というのが、どれくらいの大きさを指しているかはわかりません。
しかし、まず始まりが、個人の発信した情報だとすれば、昔では考えられないほどの人数に共有されることとなるのです。
なおかつ
― 自社が述べる評価よりも、実際にその価値を客観的に評価してもらえそうなユーザーによって褒められたほうが、ほかのユーザーにとっての重要な判断基準となってきます。―
ということになります。
これは数という量的な問題よりも、その「質」のことを指しています。
つまり「友人」というフィルターを通して一度セレクトされた情報なので、より信頼度が高いということになるのです。
今や、こういった一連の作業が瞬時に行なえるようになったのです。
それが、いわゆるソーシャルネットワークを高度に活用したソーシャルメディアの時代が到来したということなのです。
従来のメディアはもう古いのか?
つづく