聞いてないヨー!―散々無茶振りをされてきてわかった自分の性格―Ⅰ
いつまで経っても勉強ですよねー
[学歴の高さばかりが仕事のスキルと一致する訳ではない]
こんな風に、生きていく上では「向き不向き」や「要領の良し悪し」といった判断要素もあるんだな、と気付かされた私ではありました。
ただ、相変わらず基本的には「頭の良し悪し」にこだわっていることに代わりはなかったのです。
そんな私に
「いったいいつまで、ただ単純に『頭が良い、悪い』の二者択一で考えているんだ。そんな風に悩むこと自体おかしいんじゃないか。」
と考えさせる出来事が2つありました。
これを節目に、また私の人生が大きく変化し始めた、といっても過言ではありません。
1つは大学院時代、友人と作った会社を経営しているときでした。
大学院に入って2年目だったと記憶しているのですが、友人と会社を作って自分たちのやりたいビジネスに挑戦することになったのです。
途中、いろいろと紆余曲折はあったのですが、最終的にマーケティングリサーチを生業(なりわい)にする業態に落ち着きました。
そして、これまた試行錯誤の末、営業をかける対象もかなり絞られてきました。
ビジネスの対象は、ほとんどが一部上場企業か大手シンクタンクといったかなり知的レベルの高い相手であったのです。
もちろん、こちらも相当の覚悟と緊張感を持って接触したのですが、そのとき、そのエリートビジネスマンたちと、仕事の上で全く遜色なくやり取りをするという経験をしたのです。
大企業の社員である彼らは、いずれも有名大学出身でした。
その中でも、おそらく成績優秀な連中だったと思います。
ところが、一緒に仕事をする中で、体当たりの実戦経験を経てきた私たちに、まるで及ばない部分も多々あることを発見しました。
このとき、学歴の高さ、いわゆる受験に強いばかりが仕事のスキルと一致するわけではないな、ということを、実務を通じて気付かされたのです。
つづく