自分の頭だけで考える―本を読むということについて―

[オリジナルのアイデアを絞り出す]

理由（わけ）あって、新しい勉強と事業に挑戦中であります。（その内容については、いずれ詳しくご報告することになると思いますが・・・）
以前からやりたかったのですが、ようやく手をつけることになりました。

さて、その勉強の課程で、その事業に関する新しいアイディアを、何としても絞り出さなければならない状況に追い込まれることになったのです。
これは、ボンヤリとした構想だけではダメなのです。
具体的なアイデアを付加していくことで、きちんとした骨組みまで作り上げなけれなりません。

また、全くオリジナルのアイディアでなければならないので、１００％自分の頭で考えるようこの勉強会の講師にきつく指示されました。
参考書を読むこともインターネットでデータや資料を検索することも許されないのです。

それでは、どうするかというと、極めてシンプルなやり方を採用します。
手元に鉛筆と消しゴムだけを置き、斜め前方に真っ白なＡ４の用紙を数百枚どさりと置いて、その紙を１枚ずつ手元に持ってきて次から次へと原稿を書いていくのです。

許されるとすれば、漢字が出てこないときに辞書をめくることくらいです。
久しぶりの「手書き」作業は、この「漢字」がなかなか出てこないこととの戦いになります。

ところが不思議なもので、絶対手で書かなければならないとなると、ワープロに慣れてあれほど頭から出てこなくなっていた漢字が、比較的スムースに出てくるようになったのです。
この現象には、鈍っていた野生の感を取り戻したような壮快さを感じました。

ま、それはともかくとして、まっさらな紙の上に自分の頭から出てきたものだけを書き連ねていくというのは、苦しいことこの上ない作業になります。
今さらながら、自分の頭のプアさを思い知らされることになるのです。



このやり方・・・苦しいす。