2つの結婚披露宴―悪いことしちゃったなあ・・・遠い昔のほろ苦き思ひで―Ⅰ
仕事さえできてお金を稼げば一人前としてきたこれまでの象徴的な日本の男性像。
さて、この相談の回答を海原医師はどうまとめているのでしょうか。
― そうした男性をよしとしてきた母親や妻ら女性の責任でもあります。―
と、まず女性の側の責任を認めています。
しかし、私からすれば、こう言われる男の側も情けないなあと思います。
なんだか、しようもない男たちがいたわられているような微妙な感じを覚えるのです。(ま、その通りなのだが・・・)
更に、彼女はこう言うのです。
― 穏やかに、優しく、しかし明確に、人に任せる部分についてお父さんに伝えてください。
何を言われようと非難されようと、めげないことです。―
ギリギリになれば、女性は毅然と困難に向かい合います。
毅然とされると男は案外弱いものです。
この父親もきっと散々文句を言いながら最後は折れざるを得ないでしょう。
海原医師はこう結んでおられます。
― 他人が家に入ることで、お父さんにも社会性を学んでもらいましょう。
あなたのお子さんや後に続く女性のためにも、ぜひお願いしたいと思います。―
やれやれ、未熟な男は最晩年になっても「社会性を学ばされる」のです。
そうしなければ、自分の子供の気持ちを安定させてあげることさえできないではありませんか。
人間は、特に男性はこんな事態に陥らないよう、きっちりと成熟しなければならない、と自らの肝に銘じる私であったのです。
男の夜明けは近いのか・・