突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
この分析では「離れる戦略」の前提を以下のように解説しています。
少し長いですが、引用してみたいと思います。
― 皆さんに考えていただきたい点があります。
販売量が数十倍に増えること、売上高が10倍以上に増えることが、消費としてどんな状態を意味するかです。
販売量が過去10年で20倍に増えた製品があるとして、週1回、お酒を楽しむこれまでのお客様を、1週間で20回、お酒を楽しむ消費者に変身させることができるでしょうか。
イメージすればすぐにわかりますが、これは「物理的に不可能」です。
毎週金曜日の夜の晩酌を楽しみにしていた人が、20倍を飲むためには週7日、朝昼晩の3食すべてでお酒を飲まなければ、20倍の消費を達成できません。
このたとえで何をお伝えしたいかと言えば、売り上げを劇的に伸ばすためには、既存の古い顧客の枠組みを超える必要があることです。
既存のお客様に20倍の消費をしてもらうのが不可能なら、これまで目の前にいなかった消費者を「外から20倍、吸引しなければならない」のです。
見たことも出会ったこともない人たちが、あなたの顧客になるイメージです。―
なるほど、このように論理的に細かく分解して行けば、既存の枠組みでは飛躍的に売上を伸ばすことなど難しい、と理解できます。
つづく