販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅵ(おしまい)
ものが不足していた時代は、これまで述べてきたような「商品」のレベルが少々低くても、或いはバラつきがあっても、「商売」は成立したのです。
それは、人々の欲望の方が、商品の供給量を上回っていたからです。
この時代は「営業」も特に必要ありませんでした。
「市場」の方から勝手にアプローチしてくるために、わざわざこちらから「営業」をかける必要がなかったのです。
ところが現代は様々な商品が巷にあふれています。
需要に対して供給が過剰な状況が常態化し、提供される商品の種類も豊富なため、人々の選択肢は昔に比べ格段に広がったのです。
市場(消費者)が自分の意思で良いもの、自分の欲しいものを選べる時代になったのですだ。
こんな時代にあっては、巷にあふれる多くの商品の中から、自らの提供する商品が他を差し置いて選ばれるためには、的確な営業活動は必須となります。
ところで、営業の第1歩は商品を売り込むことではありません。
というより、それまで営業というものをやった経験がないのに、いきなり自らの商品を売り込んだところでうまくいくはずがないのです。
営業の第1歩は、まずこちら側が何者なのかを知らしめることにあります。
こちら側がどんな存在であり、何を考え何故あなたにアプローチしようとしているのか。
それらのすべてが伝わらなければ、相手が取り扱っている商材を検討してみようという話にはならないでしょう。
つづく
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とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
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是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。