根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ
とはいえ、私個人としては
「この関係(企業経営者(社長)と税理士)についても、まだまだいろいろな課題はある。」
と思っています。
もちろん、業績を管理する数字をベースに、我々会計人が経営者のみなさんから大きな信頼いただいているのはありがたいことではあります。
しかしながら、今問題となっている企業の重要なテーマは、その我々が得意としてきた過去の数字を越えたところにあるからです。
それは、今回これまで触れてきた「先見性」、即ち先を読んだ経営が大きなテーマとなっているからにほかなりません。
ここにきちんとコミットしていくには、こちら側(税理士、会計士)も、このテーマにある程度強くなっていく必要性があるのです。
とはいえ、このテーマは、必ずしもこれまで我々がそれほど得意としてきた分野とは言えないのです。
当然、資格試験にもこのテーマは含まれていません
具体的には会計で言えば「過去会計」ではなく「未来会計」が大きなテーマとなります。
経営感覚で言えば「マーケティングセンス」といったような課題が問われることになるでしょう。
こういったテーマにもある程度感よしていかなければ、本当の意味ではありがたい存在として、評価されることは難しくなってくるのではないでしょうか。
極めて難しい時代と言えますが、これに対応していける力量が我々にも問われているのです。
おしまい