どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅲ
このアンケート結果は、さらに突っ込んだ部分に及んでいました。
業績の「良い企業」と「悪い企業」では、「社長のどの資質に違いがあったか」まで分析していたのです。
そうすると、あまり違いが無かったのが「忍耐力、粘り強さ」でした。
むしろ、業績の悪い企業の方が若干多かったくらいです。
「人の意見を聞き入れる能力」も同様でした。
つまり、社長の資質として、これらの項目は業績の良い企業も悪い企業もあまり関係はない、ということになります。
そうであれば、むしろ顕著に違いのあった項目にこそ注目すべきでしょう。
顕著に違いがあったのは「決断力、思い切りの良さ」と「先見性」の二項目でした。
「決断力、思い切りの良さ」は・・良い企業:52.3%、悪い企業:34.3%
「先見性」は・・・・・・・・・・良い企業:33.1%、悪い企業:16.1%
という結果です。
特に「先見性」については、2倍以上の開きがあります。
この、「決断力、思い切りの良さ」と「先見性」の2つが、業績の良い企業と悪い企業を分ける2大項目だとすれば、ここから現代経営のヒントと難しさの両面が見えてくるような気がします。
つまり、このアンケートから見えてくる現代経営をうまくいかせる方法論は
「先見性をもって次のビジネスチャンスを感知し、決断力と思い切りの良さをもってその実行にあたる。」
ということになります。
なるほど、こうやればいいのか!とまるで最初の発見者のように、自画自賛したくなりますが、ちょっと待てと自分に言い聞かせます。
考えてみれば、こんな理屈は昔からあまり変わらない当り前のビジネスの原則ではありませんか。
今更エラそうに「発見した!」と言うほどのことでもあるまい、と思うのです。
つづく
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。