突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅱ
さて、私がそれ以上に興味を惹かれたのは「先見性」という項目です。
実は「先見性」という項目は、「優れている点・・・」の回答では上位には出てきません。
つまり、現社長さん達は「先見性」についてはどうも自信が無いようなのです。
しかし、「必要な資質」には高いパーセンテージで2位に入っています。
ということは
「必要とは思っているが自信は無い。」
ということになります。
私は「ここに現代経営の難しさがあるんだろうな」と思ったのです。
現代の経営に必要なソースはめまぐるしく変わります。
コンピュータ時代到来ということで、膨大な設備投資をしたとします。
しかしながら、膨大な投資をしたそのシステムが、数年で陳腐化して新しい技術にとって代わられる、ということはそう珍しい話ではありません。
かといって、そういった設備投資を一切怠れば本当に時代に取り残されてしまうだけのことです。
判断を保留にしてグズグズしているうちにテクノロジーは更にどんどん進んでいってしまうのです。
「先見性」つまり「先を読む」といっても切りがない話なのです。
この水平線の向こうのように先が見えません。
つづく