どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅲ
また、税務会計という分野が、ただ税金や会計に詳しいというだけでは、それほど売り物にならない時代になっていることも事実です。
かつて「税金の計算と節税」というペア商品は、経済が右肩上がりで日本中の企業が無条件に活況を呈していた頃はすぐれたヒット商品だったといえるでしょう。
企業経営者はそれを求めたのであり、その提案力のあるなしが技量の差と思われていたのです。
しかし、今や世の中は、黒字企業の割合の方が少ないという現状である。
相変わらずそれだけ(税金の計算と節税)しか提供できないとすれば色あせて見えることでしょう。
そこで私の場合、税務会計とマーケティングを活用した経営計画というペア商品を考えました。
こちらはまだヒット商品というまでには至っていませんが、この組み合わせに対して世の中のニーズがあることは間違いないと確信しています。
つまり、私の場合、税理士がこれまでターゲットとしてきた業界と提供してきたサービスの内容を、時代に合わせてアレンジしたのです。
この点においてはまだまだ発展途上で課題は多いのですが、ビジネスの方向性として間違っていないだろう手応えを掴みつつあります。
つづく