どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅲ
懇親会の席でいきなり聞かれて、真剣に答えてしまった私。
しかし、このことを後でよく考えてみたら、とんだ失敗だったことが分かります。
その日のセミナーで私は
「自分の事業については、自分でマーケティングを組み立てて懸命に考えろ!」
と言っていたのです。
にもかかわらず、こういう質問を受けるとそのことをうっかり忘れて、ついマジで対応してしまっていたのです。
ここは、それをやっちゃいけないのです。
先述のような質問を受けたときは、先ず
「あなたはどう考えたのですか?」
と聞くべきなのです。
このことは、分かっていながらしばしばやってしまう失敗なのです。
さて、ほかのことでもそうですが、経営者は「どうしたらいいの?」と結論を他者に聞くべきではありません。
自分で考えるしかないのです。
経営においては、どんなにいいアイディアを人から聞いたとしても、それを咀嚼し改めて自らの立場に置き換えて、腹に落ちたものしか実践できません。
つまり、人はどうあれ「自分で考えたこと」しか実現できないのです。
他者の考えたことのみ(例えば先代経営者意向が極めて強い場合とか)を実行しているとしたら、それはもはや経営とは言えません。
経営ではなく、作業をやらされているに過ぎないのだ、と思います。
つづく
考えなさい、と迫る私。